エプソンは12月11日、インタラクティブ機能を備えたビジネスプロジェクタを発表した。ビジネス向けの「EB-1410WT」(1410WT)と、文教向けの「EB-436WT/426WT」(436WT/426WT)の3機種をそろえる。
いずれもに投写面でパソコン操作や書き込み、データ編集ができるインタラクティブ機能を備え、プロジェクタを使った、効率的な会議や理解度の高い授業をサポートする。
エプソン販売の取締役販売推進本部長である中野修義氏は「プロジェクタ市場は全体的に伸びており、その要因の一つは文教向け、もう一つは10万円を切る程度のローエンドモデルにより、高い伸長ができた。今回発表した3機種は、インタラクティブ機能を内蔵することで、事前に会議の資料を完璧にそろえなくても、ある程度そろえたものから共有し、内容を深め、最終的に会議の場で資料を作りあげていける。そうすることによって相互理解が深まっていくだろう」とインタラクティブ機能のメリットについて話した。
1410WTは、投写面でPC操作や書き込み、データ編集ができる「PCインタラクティブ機能」を備えたビジネス向けモデルだ。解像度はWXGAで、壁掛けが可能だ。
ほぼ真上から投写することで、影ができにくくまぶしさを感じずプレゼンができることが特徴。Microsoft Officeのインク機能と連携しているため、PowerPointやExcelでの描画ツールもドライバのインストールなしに行える。
PCを接続せずに使える「ホワイトボード機能」を使えば、壁やボードなどの投写面に電子ペンで書き込みができるほか、複合機のスキャン機能により紙資料を電子データとして取り込むことも可能。スマートフォンやタブレット内にあるコンテンツも映し出せる。
書き込みをした投映画面はプリンタと接続して印刷することやUSBメモリへの保存、メール送信などに対応する。いずれもPDFファイルとして保存される。
サイズは高さ155mm×幅367mm×奥行き375mmで、重量約5.6kg。店頭想定価格は30万円前後になる。壁掛け設置のほかボード設置、テーブル投写と3タイプの設置スタイルに対応。ボード設置用として82型の「IWS-82VEC」(価格:29万9980円)、72型の「IWS-72VEC」(同:24万9980円)のボードを用意している。発売は1月17日。436WT/426WTは、約83cmの距離で80型を投写できる超短焦点モデルだ。教卓に設置することを考慮し、高さ105mm×幅345mm×奥行き300mmで、重量約4.1(426WTは3.9kg)kgのコンパクトサイズを採用。教室間の移動にも対応できるようキャリングケースも付属する。
解像度はWXGA。16Wのスピーカを内蔵するほか、2系統のオーディオ入力端子を備え、マイク接続にも対応する。明るい教室でも十分に見える明るさ3000ルーメンの436WT(店頭想定価格:20万円前後)と明るさ2500ルーメンの426WT(同:18万円前後)の2機種をそろえる。発売は1月24日。
中野氏は「プロジェクタの最大のメリットは設置の自由度。部屋間の移動も簡単にできるなど、プロジェクタならではの利便性がある」と、電子黒板と比べての特性を強調した。エプソンでは、インタラクティブ機能搭載プロジェクタを今後1年間で約1万5000台販売したい考えだ。
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