モバイル決済市場のリーダーであるSquareが米国時間12月9日、「Square Wallet」プログラムと連携するギフトカードサービスを提供開始した。
新サービスでは、Square Walletに対応した全米25万以上の店舗で友人や家族にギフトカードを購入できるようになる。Square Walletは携帯端末を使った自動決済ができる「iOS」「Android」用のアプリケーション。ギフトカードを受け取った人は、自分の端末のSquare Walletにギフトカードの額をチャージすることが可能だ。Squareによると、店と金額を選び、送り先の氏名や電子メールアドレスを入力するだけでギフトカードを贈ることができるという。相手は贈り物の存在を知らせるメッセージを受け取り、Square Walletに金額を直接チャージするか、スマートフォンを所有していない場合は店舗に持参できるQRコードを印刷することができる。また、このサービスでは、Appleの「Passbook」にギフトカードを保存することも可能だ。
このサービスの良いところは、物理的なギフトカードを使わなくて済むところと、Square Walletに対応している店舗が「Square Register」で簡単にトランザクションを処理できるところだ。Square Registerはクレジットカード決済の受け付け、売り上げと在庫のトラッキング、分析用のシステム。
CouponTrade.comによると、膨大な額に相当するギフトカードが日々失効しているにも関わらず、ギフトカード事業の規模は年間1000億ドルにも上ると予想されるという。Appleも先ごろ、ギフトカード市場に参入すべく、iOS利用者がPassbookにカードを保存できるようにした。サンフランシスコに拠点を置く新興企業のSquareも、膨大な数のiOSやAndroid利用者に選ばれるデジタルギフトカードサービスになることを狙い、さまざまな決済手段を開発している。同社はiOS端末に差し込んでクレジットカード決済を受け付けられるようにするドングルを店舗に提供するところから事業を始め、その後、Square WalletやSquare Registerを提供開始した。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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