ブシロードは12月6日、スマートフォン向けゲームプラットフォーム「ブシモ」の戦略発表会を行った。
ブシモは同日付でサービス提供を開始したスマートフォンに特化したゲーム&コミュニティサービスで、ゲームは全てネイティブアプリで提供。SNSサイトも用意する。
発表会の冒頭では代表取締役社長の木谷高明氏は、これまでに「これで失敗すると会社が存続できない」というプロジェクトとして、設立初期に展開しているトレーディングカードゲーム(TCG)「ヴァイスシュヴァルツ」、男児向けTCG「カードファイト!!ヴァンガード」、新日本プロレスの子会社化ならびにオンライン型TCG「キング オブ プロレスリング」の3つを挙げ、「周りからは失敗するという見方や評判を跳ね返して、全て成功した。ブシモは4つ目のチャレンジ。面白いゲームを揃えているので必ず勝てる」と自信を見せていた。
ブシモを統括する取締役事業開発部長の広瀬和彦氏は、SNSとしてのブシモを「ゲームを遊ぶのに便利な機能として集約している」という。短いメッセージを書き込みし表示するタイムラインでは、その種類のタイムラインを表示するか選択できるほか、チャット機能も用意されている。また、アバターも各ゲームと連携するとゲーム中のアイコンとして表示される。なお現在はウェブ版のみとなっているがアプリ版での提供も予定している。
ゲームタイトルについては、「恋愛リプレイ」や「大疾走!ミルキィホームズ ターボ」のほか、カードアクションRPG「禁断召喚! サモンマスター」を紹介した。全て基本無料のアプリ内課金制となっている。
恋愛リプレイはプレイヤーが学生時代に戻って、3人の幼なじみとの恋をやり直すという設定の恋愛シミュレーション。Live2Dを活用しヒロインの動きにリアルさを出し、タッチして反応を見るといった楽しみもある。また、鳥羽みやこという期間限定のキャラクターを12月14日に追加する。iOS版は配信中で、Android版も12月6日中の配信を予定している。
大疾走!ミルキィホームズ ターボは、ブシロードが展開しているコンテンツ「探偵オペラ ミルキィホームズ」をテーマにしたアクションゲーム。フリック入力により味方を投げて敵にぶつけていくというもの。コンボ攻撃といったテクニックやスキルなどの攻略要素や、180種類のカードが用意されている。iOS版は配信済みでAndroid版は近日配信予定。
禁断召喚! サモンマスターはストラテジータイプのカードRPG。プレイヤーは2つの国のどちらかに使える召還士となって、右側から来る敵の軍勢に対して味方のカードを配置し、迎え撃つという内容となっている。
今後のゲーム配信スケジュールとして、バウンド対戦RPG「バウンドモンスターズ」を2012年末、スロットRPG「神狩デモンズトリガー」と、自社のTCGを再現した「ChaosTCG」を1月、2013年よりアニメが放送される「ラブライブ! School idol project」を2月、オンラインRPGとして登場する「カードファイト!!ヴァンガード」も2月ごろを予定している。また、ご当地ヒーローが多数登場するゲームも用意しているとのこと。
プロモーション施策としては、各種ゲームアプリ雑誌にコードを付けるほか、インターネットラジオ番組「ブシモ通信」を開始。番組ではゲームとの連動企画やブシモタイトルのラジオドラマを制作し放送する。「世界観をちゃんと作っているタイトルたちですので、サイドストーリーなどを広がりを持たせてユーザーに楽しんでもらいたい」(広瀬氏)。このほかにもさまざまな施策でユーザーに訴求していくとしている。
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