Research In Motion(RIM)に関する久々に明るいニュースを受けて、同社の株価は米国時間11月29日に上昇した。
Goldman SachsのアナリストであるSimona Jankowski氏はこの日、RIMの「BlackBerry 10」搭載スマートフォンが成功する「確率は30%」あると述べ、RIM株の投資判断を「ニュートラル」から「バイ」に引き上げたと、Associated Press(AP)が報じた。
およそ3分の1の確率というのは大喜びするほどではないが、Jankowski氏の見解と「バイ」の投資判断を好感して、RIMの株価は29日の取引開始後6%超上昇した。
Goldman Sachsは今後12カ月のRIMの目標株価を9ドルから16ドルに引き上げたが、これも当然ながらRIMの株価回復に寄与した。
Jankowski氏は見通しを引き上げるにあたって、RIMの「BlackBerry 10」OSに対する事前の好意的な評価や、「iOS」と「Android」にとどまらず第3の主要OSを求めている通信事業者各社からのサポートに言及した。
RIMは2013年1月30日にBlackBerry 10を発表する準備を進めている。この新OSを搭載したスマートフォンは2月に登場し始める見込みだ。
APによると、Jankowski氏はRIMが2014会計年度(2014年2月締め)でようやく黒字に転じると考えているが、他のアナリストたちは依然として赤字を見込んでいるという。ただしJankowski氏は、2015会計年度にまた赤字に戻ると予想している。
他にも何人かのアナリストが、このところRIMへの期待感を示している。
先ごろはNational Bank FinancialのKris Thompson氏が、RIMの2014会計年度におけるBlackBerry 10端末の予想出荷台数を3160万台から3550万台に引き上げた。同氏は目標株価も12ドルから15ドルに引き上げている。
同様に、JefferiesのアナリストであるPeter Misek氏も、BlackBerry 10が成功する確率は20~30%と述べてRIMの目標株価を5ドルから10ドルに引き上げた、とAPは付け加えている。
だが、楽観的なアナリストたちでさえBlackBerry 10の成功率は20~30%にとどまると予想しており、Appleやサムスンなどが圧倒的なシェアを握っている市場でRIMが存在感を示すのは難しいだろう。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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