NHN Japanは11月26日、無料通話アプリ「LINE」のインフラ化・グローバル化に向けた取り組みの一環として、従来の電話番号認証に加えて新たにFacebook認証機能を導入することを発表した。Android版から開始し、近日中にiOS版にも対応する。
これにより、Facebookアカウントを利用してLINEに新規登録したり、同じくFacebook認証機能を利用した友人情報を自動的にLINEに追加できるようになる。ただし、双方のタイムラインなどは連携されないという。また、Facebookでの認証はあくまでも補助的な位置づけで、今後も電話番号による登録が前提となる。
LINEではサービス開始から一貫して「電話番号」による登録にこだわってきた。それは、プライバシー性が高く、基本的には限られた人にしか教えることがない電話番号を認証のキーとすることで、FacebookやTwitterなどの公開型のSNSよりも、より密にコミュニケーションがとれると考えているためだ。
NHN Japan 執行役員の舛田淳氏は、電話番号を認証キーにしたことがLINEの成長に大きく寄与したと説明。一方で、電話番号による登録に抵抗を感じるユーザーの利用機会を逸していたことや、主にプリペイト携帯が使われている国では日本ほど電話番号の価値が高くないことなどから、必ずしも電話番号認証が利便性の向上につながるわけではないという課題が見えてきたと語る。
サービス開始当初は拡散性やログインのしやすさよりも、電話番号によるユーザー基盤の構築を優先していたため、Facebookなどとの連携機能はあえて除外していた。しかし現在は、国内のユーザー数も3600万人を超えている。「少なく見積もってもスマホユーザーの2人に1人がLINEを使っており、これはある種(ユーザー基盤の)コアな部分はできた」として、Facebook連携に踏み切った。
NHN Japanでは、Facebookとの連携によって、同社の目標である2012年中の1億ユーザー達成に向けて勢いをつけたいとしている。
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