シャープは11月21日、外出先からスマートフォンでロボット掃除機「COCOROBO」を遠隔操作できる「COCOROBOナビ」機能を追加すると発表した。12月13日にサービスを開始する。
これは6月に発表した同シリーズのフラッグシップモデル「RX-V100」向けのサービスで、専用のスマートフォンアプリ「COCOROBO SQUARE」(無料)を拡張したもの。COCOROBO SQUAREは、外出先からスマートフォンを使って家の中の様子を観察できる。
今回のCOCOROBOナビでは、家具や家電のアイコンをスマートフォンの画面上に配置し、部屋の間取りを再現する「間取りマップ」を作成することで、自宅にあるRX-V100の遠隔操作を可能にする。外出先から指定した場所を掃除したり、留守中に「ペットゲージ」の近くまでCOCOROBOを移動させ、内蔵カメラで撮影してペットの様子を確認したりできる。
さらに、COCOROBOナビ機能のサービス開始に合わせて、家電コントローラ「RX-CU1」(1万5750円)を12月13日に発売する。コントローラをRX-V100のUSBポートに接続すると、スマートフォンとロボット家電を介して家電をコントロールできるようになる。帰宅前に外出先からエアコンの暖房を入れて部屋を暖めたり、帰宅直前に部屋の照明をつけておくことで安心して帰れるようにできる。なお、当初はシャープの家電に限られるが、今後は他社の製品にも対応していくとしている。
新たなラインアップとして、コンパクトタイプのロボット掃除機「RX-V60」(市場想定価格:7万5000円前後)を12月13日に発売する。RX-V100と同様に、独自の「強力吸じんシステム」と人工知能「ココロエンジン」を搭載する。
RX-V60は、小型ながらもフラッグシップモデルRX-V100と同等の高速回転ターボファンを搭載。掃除機能はそのままに、サイズが4.7cm小さくなったとしている。ただし、スマートフォン連携には対応しない。
RX-V100の発売以降、「家には大きすぎる」などさまざまな声があったという。また、同社の調査によると、大型家具店に置かれているダイニングチェアのうち、一般的なロボット掃除機が通れる幅40cm以上のものは30%程度。多くの場合、イスをテーブルの上に上げる手間が発生していたという。そこで、RX-V60は約80%のイスに対応する直径29.9cmに設計。また、子ども部屋や高齢者の部屋など、狭い部屋の掃除に適したコンパクトタイプを新たに投入することで、多様なニーズに対応するとした。
内部のダストボックスには「HEPAクリーンフィルター」を搭載。キレイな排気とともにプラズマクラスターイオンを放出。また、赤外線では検知しにくい透明なガラスや黒い家具などの障害物も、「超音波センサー」で回避しながら掃除するという。
人工知能ココロエンジンにより、ぶつかった時に「いてっ!」とつぶやくなど、掃除の状況に応じた音声や動きなども楽しめる。
シャープによれば、ロボット掃除機市場は堅調に推移しており、2012年度は25万台(前年同期比140%)、2013年度は37.5万台(同:150%)の成長を見込んでいるという。シャープ 健康・環境システム事業本部 ランドリーシステム事業部長の阪本実雄氏は、成長の理由について「高齢者や共働き世代によるニーズの増加、6月に(シャープがロボット掃除機市場に)参入したことが寄与している」とした。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス