「Android」版「Firefox」は、将来に目を向けた変更が2012年の間に数多く施されたが、米国時間11月19日のリリースでは、旧モデルの一部Android端末でも利用できるようになった。
Mozillaが米CNETに送った電子メールで説明したところによると、Android版「Firefox 17」は、各種機能の準備が整ったため予定より1日早くリリースされることになったが、かなりの数のARMv6ハードウェアに対応しているという。つまり、サムスンの「Galaxy Pro GT-B7510」、HTCの「Status」、Motorola Mobilityの「XT531」および「FIRE XT」など、旧モデルだが人気の高いスマートフォンでこのブラウザを利用できるようになったということだ。
ハードウェアの制約はごく最小限にとどまっており、まだ「Android 2.2」を搭載しているスマートフォンの大部分とはいかないまでも、多くに対応しているようだ。最低限800MHzのプロセッサと512MバイトのRAMを搭載する携帯電話なら、このブラウザを実行できるはずだ。
Android版Firefox 17のその他の変更点として、視覚障害者向けのサポートが改善され、「Android 4.2」の画面読み上げ機能「TalkBack」と連係させるために追加の設定をする必要がなくなった。Firefox 17は、TalkBackを有効にした携帯電話にインストールすると自動でこの機能との連係を開始するが、MozillaによるとこれはAndroid端末では初めてだという。さらに、アクセシビリティ機能の「Explore by Touch」と「Gesture Navigation」にも対応している。
Firefox 17ではインラインフレーム(iframe)に「sandbox」属性が加わり、セキュリティが若干強化された。「Android 4.0」以降ではH.264ビデオのハードウェアおよびソフトウェアデコーダをサポートする。また、「Mozilla Marketplace」のウェブアプリケーションに対する基本的なサポートも追加された。
新機能や変更点、取り組み中の問題については、Android版Firefox 17の変更履歴に詳細が記載されている。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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