AOLオンライン・ジャパンが運営するTechCrunch Japanは11月15日、テクノロジーカンファレンス「TechCrunch Tokyo 2012」を開催した。イベント後半では、気鋭のスタートアップによるプレゼンテーション大会「Startup Battle」が開かれ、各チームがサービスや製品をアピールした。
今回Startup Battleでは、約120社の応募から、資料による一次審査を通過した8つのチームが登壇した。登壇順とサービスの概要は次の通り。
現役大学院生で組織されたGunosyは、データマイニングに特化した技術者チームで構成される。同社はTwitterやFacebookのアカウント情報などをもとに、ユーザーに最適なニュース記事をレコメンドする「Gunosy」を提供してきた。
現在開発中のGunosy Careerは、このデータマイニングの技術を使って、転職者と企業をマッチングするというサービス。求職者はFacebookのアカウントを入力し、いくつかの質問を回答するだけで、企業は求人条件を掲載したサイトのURLを入力するだけで、企業に最適な求職者を紹介し、オファーを行えるようになる。
インキュベーションプログラム「Open Network Lab(Onlab)」5期生の同社が提供するのは、電話番号をサイトに入力するだけでスマートフォン向けの店舗・個人サイトを生成できるサービス。サービス上から広告出稿もできるほか、クーポンの発行にも対応する。すでに飲食店や美容業界など、100店舗での導入実績があるという。
全自動型のクラウド会計ソフトを開発するCFO。FREEEでは、銀行やクレジットカードのアカウントを同期させることで、会計帳簿や決算書を生成できるサービス。プレゼンテーションにあわせて、同日よりモニターの募集を開始している。
観光案内をしたい地元の人と、現地の情報を知りたい旅行者を結ぶCtoCのマッチングサービス。現在東京と台北で1000人の案内人となるユーザーを集めているが、11月にサービスを大幅拡大。アジア12都市に対応している。
ランゲージクラウドでは語学学習教室向けのクラウド型の学習管理サービスを提供している。講師は生徒管理や生徒へ宿題を出すといったことが可能で、生徒は宿題を提出したりノートを取るといった事ができる。同社もハングリー同様にOnlabの卒業生となる。
米国のインキュベーションプログラム「500 Startups」出身の同社が提供するのは、動画コンテンツを分割し、シーンごとにマンガのようにコマ割りをしたサムネイルを生成するサービス。
これまで1つのサムネイルでしか確認できなかった動画のおおよその傾向、内容も知ることができる。米国では一部ブランドなどから利用の打診があるという。
コンピューターグラフィックスで利用する三次元の座標を持った「粒」であるポイントクラウドを、ペンタブレットを使って編集できるPhotoshop風のクリエーター向けソフトウェアを開発する。
2011年11月に無料版を公開。2012年9月には有料版を公開しており、今後はソフトウェアのライセンス収入やストレージの提供でのマネタイズを目指す。
こちらもOnlab卒業生となるスタートアップ。足の不自由な人向けのパーソナルモビリティを開発している。12月にも100台限定で販売を開始する。価格は40万円の予定。将来的にはGPSを搭載して、ユーザーの見守り機能の導入なども検討している。
会場での審査員による審査の結果、見事最優秀賞に輝いたのは、WHILLだった。同社には賞金として100万円が提供された。
そのほか、優秀賞にはSpartaProjectが、スポンサー賞であるPR TIMES賞にはWHILL、KDDI賞にはCinemacraft Technologiesがそれぞれ選ばれた。
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