ディー・エヌ・エー(DeNA)は11月14日、無料通話アプリ「comm」のサービス開始を記念したイベントを開催した。イベントには11月16日から放送予定のテレビCMに出演する女優の吉高由里子さんも出席し、サービスの魅力などを語った。
commは友人同士で無料通話やメッセージなどのコミュニケーションを楽しめるサービス。同社のソーシャルゲームプラットフォーム「Mobage」などで培ってきた大規模インフラ環境、技術ノウハウをもとにした、高い通話品質を強みとしている。
友人の近況や更新情報を確認できるアクティビティ表示機能や、commを利用していない友人へのメール送信機能などを搭載。ユーザー登録には、comm独自のアカウントを取得するか、Facebookのアカウントを利用する。また、実名での利用を前提に設計しているという。
10月23日にサービスを開始したcommは、公開初日にiOS版がApp Store無料総合ランキングで1位を獲得。Android版も国内のGoogle Playの新作アプリカテゴリで1位を獲得するなど出だしは好調だという。DeNA代表取締役社長の守安功氏は「想定以上に利用されており手応えを感じている」と喜びを語る。
commはDeNAの入社1~3年目の若手社員チームが開発したアプリだという。入社3年目でcomm戦略室室長を務める山敷守氏は、無料通話アプリの需要が高まっている一方で、既存のアプリでは通話の音声品質や接続状況に不満を持つユーザーがいたという他社の調査結果を紹介。公開後のアプリマーケットの反応などから、commの通話品質はユーザーからも高い評価を得ているとアピールした。
11月16日から放送予定のCMに出演する吉高由里子さんは、commを実際に利用した感想を聞かれ「本当に音がよくてお店で電話していても、店内のBGMまで聞こえるくらいクリアでした。(他人に)教えるのが惜しい」とコメント。自身も長電話することがあるそうで「無料なら電池が無くなるまで話せそう」と気に入った様子だった。
好調な滑り出しとなったcommだが、サービス開始直後にはトラブルもあった。当初の利用規約には「すべてのcomm会員記述情報を無償で複製しその他あらゆる方法により利用し、また、第三者に利用させることが出来るものとします」という文言が含まれており、一部のユーザーが「通信の秘密を侵害するのではないか」と指摘。これを受け翌日には「誤解を招く表現があった」として一部を改定している。同日のイベントでは規約についての言及はなかった。
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