Yelpは最新の買収案件により、欧州市場でのプレゼンスを強化できると期待している。
「ユーザーと素晴らしい地元ビジネスを結びつける」ことを目的として掲げている同社は米国時間10月24日、Qypeを買収したと発表した。ドイツに拠点を置き、英国でもサービスを提供しているQypeは、地元ビジネスのレビューサイトとして欧州最大であると自称している。
YelpとQypeのサイトはともに、ユーザーがレストランやガソリンスタンド、病院、小売店といった地元のさまざまなビジネスを検索するサービスを提供している。これらのサイトを利用することでユーザーは、住所や道順、電話番号を含むビジネスの詳細を調べられるようになっている。また、他のユーザーが投稿した該当ビジネスのレビューに目を通し、利用に値するかどうかを判断できるようにもなっている。
Yelpは買収条件に基づき、現金約2400万ドルおよび自社のクラスA株式97万株と引き換えに、Qypeの全株式を取得した。なお、買収総額は約5000万ドルになる。
このような大金を支払ってQypeを買収する目的は、欧州でより広範なサービスを展開することにある。
Yelpは欧州において既に10カ国でサービスを提供している。しかし同社はQypeの買収により、13カ国にまたがる200万以上のレビューを手に入れるとともに、1カ月当たりのサイト訪問者数を1500万人上乗せできると期待している。
Yelpの共同創業者であり、最高経営責任者(CEO)でもあるJeremy Stoppelman氏は声明において「ドイツや英国といった重要な市場で地元に関する強力なコンテンツを有しているQypeを買収することは、Yelpがこれらの市場におけるデファクトの地元ビジネス検索サイトになるうえで有益である」と述べるとともに「Qypeは既に欧州で営業基盤を確立しているため、より多くの地元ビジネスオーナーをYelpのエコシステムに取り込めるようにもなり、世界各地でユーザーと素晴らしい地元ビジネスを結びつけるというわれわれの目的に向けた推進力が得られる」と述べている。
またYelpは、第3四半期決算の見通しも発表している。同社は純損失が200万ドルに、売上高がおよそ3640万ドルになると予想している。なお、Yelpは3月に1株15ドルという価格で新規株式公開(IPO)を行っている。同社の第2四半期決算では、純損失が200万ドル、売上高が3270万ドルを記録していた。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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