いわゆるタブレットやマルチメディアプレイヤーの制御にAndroid OSを採用しているというケースを除き、Android端末の多くは携帯電話であり、通話用のマイクを搭載している。そんなマイクは、通話だけでなく音声認識などにも利用されており、アプリによってさまざま使われ方をしている。そこで今回はマイクを利用するレコーダーアプリの中から「AudioNote」を紹介する。
レコーダーアプリの基本は、マイクから外音を収録することだ。だから、レコーダーアプリの善し悪しというのは“キレイに録音できる”かというのがポイントとなる。ノイズ処理や対話、会議室などの空間(録音距離)補正といった機能は本アプリ群において重要な機能だ。
では、どんなときにレコーダーアプリを使うのだろうか? 大きく2つの使い方があると思う。ひとつは“相手との会話”を録音しておきたい場合だろう。この場合は後で齟齬がないか確認するための意味合いが大きい。
そしてもうひとつは、会議や発表会などで、情報をまとめたい場合だろう。話した内容を確認するという意味では同じだが、“聞き直す可能性”として捉えればその違いがわかる。会話の録音は問題が出た場合に聞き直す、あるいは証拠とすることが考えられる。一方で会議や発表会の場合は、議事録を作成する必要があったり、発表会の要点をまとめなければならないといった業務的な意味合いが大きいだろう。
こういう時にこそ「AudioNote」は力を発揮する。本アプリの特徴は録音とメモを紐づけられることだ。例えば発表会の流れを考えると、登壇者挨拶からスタートし、製品概要の紹介やマーケティング戦略、質疑応答と進む。時間としては1時間から2時間くらいだろうか。どこをポイントとするかは人それぞれだが、仮に新製品の部分だとすれば、新製品紹介のタイミングで「ここから説明開始」といったメモを残せる。これまでは、ノートなどに「00:32:12~説明開始」などと書き込む必要があっただけにコレは便利だ。
そしてもっとも重要なのが、メモをタップするとそのタイミングの会話を再生できるということだ。つまり、重要部分のメモを残しておくことで、その部分からの再生が可能となるのだ。録音時間が長ければ長いほどこの機能は嬉しい。
録音アプリとしてはスタンダードな機能しかないが、メモと連動することで使い勝手は良好。本アプリは有料版となっているが、無料版も公開されているので、まずはそちらをチェックしてみてほしい。
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