「なんちゃって個人情報」は、ダミーの個人情報を大量に出力できるウェブサービスだ。会員制サイトのテストなどで実在しない個人情報データが大量に必要になった場合に、かんたんな操作で最大5000件までのダミー個人情報を作成してダウンロードできる。
使い方は簡単で、出力形式および必要な項目を選び、件数を指定してボタンを押すだけ。あらかじめ用意されているデータをランダムに掛け合わせたダミーの個人情報が出力される。一度に出力できる最大件数は5000件で、出力形式はHTML、XML、CSV、タブ区切りテキストの4種類から選ぶことができる。
出力できる項目は、名前、ふりがな、メールアドレス、性別、年齢、誕生日、婚姻の有無、血液型、都道府県、電話番号、携帯番号、キャリアの12項目にプラスして、ジョーク項目である「カレーの食べ方」の計13種類。同種サービスである「疑似個人情報データ生成サービス」と比べると住所出力に対応しておらず、都道府県のみしか出力できない点が大きな違いになる。一方で人口比率と同じ割合で都道府県名を出力したり、また都道府県コードを出力できるといった独自機能も備えている。
姓名の掛け合わせは、姓は約1300件あるのに対して名は約400件と少なめで、大量の件数を出力した場合、名が重複するケースがやや多いように感じられる。またメールアドレスはすべて「@example.com」で固定されているので、@の後ろにドットが2つ以上含まれるドメインなど、若干のバリエーションはあってよいのではと感じた。
明らかに芸能人やスポーツ選手が元ネタと思える名前が入っていたり、「カレーの食べ方」というジョーク項目が入っていたりと、遊び心があちこちに見られるが、それを差し引いてもなかなか実用的なサービスだ。会員制サイトやアプリケーションの開発者であれば知っておいて損はないと言えそうだ。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス