アドビ、第3四半期決算はほぼ予想通り--クラウド移行で業績見通しは下方修正

Larry Dignan (CNET News) 翻訳校正: 湯本牧子 長谷睦2012年09月20日 11時07分

 Adobe Systemsの2012会計年度第3四半期決算(8月31日締め)はほぼ予測通りだったが、今後の業績見通しはクラウドコンピューティングモデルへの移行の影響があるとして下方修正された。

 Adobeが報告した第3四半期の売り上げは10億8000万ドル、純利益は2億140万ドル(1株あたり40セント)で、同社が予測していた範囲にかろうじて達した。同四半期における非GAAPベースの純利益は1株あたり58セントで、予測とほぼ一致した。

 良いニュースとしては、サブスクリプションサービス「Adobe Creative Cloud」の加入者数は予想を上回るペースで増えていることがある。一方で悪いニュースは、移行中に売り上げの減少が生じることだ。Adobeは次のように述べている。

 今四半期において、Creative Cloud契約の導入は当初の予想を上回るペースで進んだ。Adobeの顧客が従来型の恒久的なライセンスモデルである「Creative Suite」から新しいCreative Cloud契約に移行する中で、売り上げは購入時点ではなく、長い期間にわたって計上されるようになる。

 Creative Cloudの契約数は第3四半期に20万件に達した。以前からAdobeは同社の売り上げの大半がクラウドベースになると予想しているが、移行は当初、痛みを伴うだろう。

 第4四半期について、Adobeは売り上げが10億7500万~11億2500万ドル、非GAAPベースの利益が1株あたり53~58セントになるとの見通しを示した。GAAPベースの利益は1株あたり34~39セントとなる見込みだ。ウォール街では、売り上げを12億ドル、非GAAPベースの利益を1株あたり67セントと予想していた。

 Adobeは第4四半期において、Creative Cloudの新規契約数が12万5000件、これにより最終的に計上される売り上げは9400万ドルになると予測している。

この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

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