[ブックレビュー]相手に理解と共感を与える資料作りを目指すには?

東洋経済新報社
詳細:単行本(ソフトカバー) / 189ページ / 東洋経済新報社 / 価格: 1890円/ 著者:清水 久三子 / 発売日:2012/05/25 / 外形寸法 (H×W×D):21.0cm×15.0cm×2.0cm / 重量:0.3 kg
内容:作成した資料に対して、理解が得られる人と得られない人。この違いは、ひとりよがりの資料であるかないかかもしれない。日本IBMの人気研修を書籍化したという本書には相手の理解と共感を得る術が公開されている。
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 何のために資料を作るのか。自分一人が分かっていればいいことなら、資料を作る必要はない。自分以外の他者に対して伝えたいこと、伝えなければならないことがあるから資料を作成するのだろう。しかし、出来上がったその資料は、本当に他者に伝わりやすい内容と体裁になっているだろうか。ひとりよがりの資料を作ってしまわないようにするにはどのようなことに気を付けるべきか。

 本書では資料作成で何を重視すべきか、どうすれば、相手に伝わる資料が作れるのかを、考えのまとめ方から順番に丁寧に解説している。自分が作成した資料に対して、客観的な意見を、率直に言ってくれる人が身近にいるということは意外に少ない。すなわち、ひとりよがりの資料を作り続けていても気づかないということだ。お客様の反応がいまいちなのは自分の資料が分かりにくく、ポイントが相手に伝わっていないからかもしれないのに。

 本書の手順に従って、自分のやり方を見直せば、まったく見当はずれの資料を作るのに時間を費やしてしまっていたことが分かるかもしれない。本書を読んだ瞬間から、資料作成に取り組む姿勢や考え方がガラリと変わるだろう。

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