サムスンは現地時間8月29日、世界初の「Windows Phone 8」搭載スマートフォン「Samsung ATIV S」を発表した。
ATIV Sは、スリムなデザインに4.8インチのSuper AMOLED HDディスプレイを搭載し、1.5GHzのデュアルコアプロセッサが採用されている。42MbpsのHSPA+にも対応する。
また、背面にはオートフォーカス機能やLEDフラッシュを搭載した8メガピクセルのカメラが、前面には1.9メガピクセルのカメラが搭載されている。
6月に発表されたWindows Phone 8の新しいソフトウェア機能が最大限に活用されており、microSDカードとNFCをサポートする。
このほかにもバッテリ持続時間の延長が期待できる2300mAhという大容量のバッテリと、1GバイトのRAMを搭載。ストレージ容量16Gバイトと32Gバイトのバージョンが用意されており、「Music Hub」や「Media Hub」といった多数のサムスン製アプリケーションが搭載される予定である。
ATIV Sは、Nokia初の「Windows 8」スマートフォンに真っ向から対抗することになる。Nokiaは来週、イベントで端末を発表する予定だ。
最近のNokiaはWindows Phoneを巡り、サムスンへの対抗心をあらわにしている。Nokiaはサムスンに対し、次期「Lumia」に「注目するように」警告している。
NokiaはLumiaの次期バージョンについて口を閉ざしているが、来る9月5日には、現行版に似た外観でありながら、ATIV Sに似た機能を内部に搭載した製品が発表されるのではないかと筆者は推測している。Qualcommの「Snapdragon S4」プロセッサとHD AMOLEDディスプレイを搭載し、NFCをサポートするほか、microSDカードスロットを装備する見込みだ。
両者にはデザイン、追加アプリケーション、カメラ、LTE対応、価格などの面でいくつかの大きな違いがある。Nokiaは、サムスンに対抗するには8メガピクセルのカメラを改良する必要があり、41メガピクセルセンサーを搭載した「Nokia 808 PureView」に採用されている「PureView」技術の何らかのバージョンを発表する可能性がある。
ATIV SはHSPA+をサポートするのに対し、次期Lumiaは4G LTEの速度をサポートするものと思われる。HSPA+接続を採用することから、ATIVの使用は米国内ではT-Mobileに限定される。他の事業者で使用できるようにするには、世界中に向けて提供される携帯端末においてよくあるように、サムスンが後からLTE対応モデルもリリースする可能性も残されている。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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