プログラマーがApp.netに非常に興奮しているのはそのためだ。App.netは、希有な特徴を持っている。アプリケーション開発者が住み着いて、アプリケーション開発者たちと、アプリケーション開発について話し合っている、初めてのソーシャルネットワークなのだ。MySpaceは音楽バンドからエネルギーをもらっていた。Google+を始めたのはGoogle従業員だ。しかし、AppNetStats.comという便利なサイトによれば、16日夜の時点のApp.netでの注目の投稿は、「Stream」というApp.netの新しい「iPhone」クライアントの発表と、Twitterの新しいルールは実際にどれほど有害かということについての議論だった。
今のところ一番人気があるスレッドの1つは象徴的なもので、次にやってくるApp.netアプリに向けたおふざけの提案リストだ。例えば、「フォローしている人とフォローされている人の人種多様性に基づいてその人を評価するアプリ」とか、「あらゆる投稿にこっそりと『まあ何でもいいけどね』という一言を付け加えるアプリ」、さらには、数日間投稿しなかったら「ほかの人と浮気してしまう」アプリなどだ。
このように開発者の熱意があふれるような状況であっても、App.netが直面しているハードルの高さは計り知れない。Facebookは現金で100億ドルを保有している。またほとんどのTwitterユーザーは、その公式クライアントに満足しているようだ。一方、Googleのソーシャル担当幹部であるVic Gundotra氏は8月になってから、Google+への開発者のアクセスを「広げる」予定であることをほのめかした上で、Googleは「特別な存在でありたいと思っているので、注意深く進めている」と述べている。App.netは料金を大幅に引き上げたり、何らかの形でアクセスを制限したり、最も熱心な支持者たちを遠ざけたりするのだろうか。
それでも、App.netの前途は依然として有望だ。Caldwell氏、そして同氏のMixed Media Labsの共同設立者であるBryan Berg氏は、どちらも起業経験が豊富で、Diaspora Projectを襲った失敗のいくつかを回避している。この2人は、新規ユーザーが殺到したときも、自分たちのサーバを良好な状態で動かし続けてきたが、これはたやすくできることではない。またCaldwell氏はいまだに、少なくとも今のところは、自分宛てのメッセージにはすべて自分で返事をしているようだ。
そしてApp.netを開発者に優しいものにすることで、迅速なプロトタイピングと短い周期でのイノベーションが促進される。Caldwell氏は今週、AirBnBの本社で次のように述べた。「われわれがAPIを提供してから2時間のうちに、誰かが『Android』から投稿することができた。そして2時間のうちに、誰かがボットを書いた。その人物はすぐそこに座っている」
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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