無線LANの混雑状況を手軽にチェックできる「Wifi Analyzer」

アプリ名:Wifi Analyzer(Ver.3.2)
金額:無料(2012年8月24日時点)
カテゴリ:ツール
開発:farproc
使用端末:Xperia acro HD IS12S
おすすめ度:★★★★★

 「Wifi Analyzer」は、無線LANの電波強度や空きチャンネルを手軽にチェックできるアプリだ。無線LANを利用しているが速度が遅い、よく通信が途切れるといった場合に、本アプリを用いて環境の改善に役立てることができる。

ホーム画面。「チャネルグラフ」では無線LANの各チャネル(ここでは1~14)がどの程度混雑しているのかを山なりのグラフでチェックできる。グラフのピークに書かれているのはSSID
ホーム画面。「チャネルグラフ」では無線LANの各チャネル(ここでは1~14)がどの程度混雑しているのかを山なりのグラフでチェックできる。グラフのピークに書かれているのはSSID

 本アプリは5つの画面が用意されており、それらを切り替えることでさまざまなステータスをビジュアルで表示できる。表示可能なのは、無線LANの各チャネルの混雑状況、各チャネルを占有しているSSID名、SSIDごとのシグナルの強さ、各SSIDのMACアドレス、暗号化方式などだ。ここから得られるデータを用いて、トラフィックに余裕のあるチャネルを見つけ出したり、混雑の原因となっているSSIDを見つけ出して対策をとることができる。

 本アプリの特徴は見やすさだ。各チャネルの混雑状況やシグナルの強度を、わかりやすいグラフで表示できる。グラフ表示そのものは競合アプリも採用しているのだが、例えばチャネルの占有状況を示す「チャネルグラフ」は、競合アプリの多くは棒グラフで表示されるが、本アプリでは山なりのグラフで表示される。2.4GHz帯の無線LANでは隣り合った5つのチャネルを一組として使用するので、個々のチャンネルを棒グラフで表示していると、1チャネル単位でずらせるものと錯覚しがちだ。

 その点、本アプリでは5チャネルぶんをひとつの山なりのグラフで表示するので、例えば0~5チャネルが混雑しているなら6~10チャネルなどを使うべきといった具合に、どのチャネルを使えばよいかひとめで分かるようになっている。

 ほかにも、シグナルの強度を時間経過とともに表示する「時間グラフ」は、古いデータが左で、画面の右側から新しいデータがせり出てくるようになっている。これはWindowsのタスクマネージャもそうなのだが、競合アプリではなぜか左右逆に表示される場合があり、本アプリの表示のほうがあきらかに自然で違和感がない。機能そのものは他アプリとよく似ていても、表示が直感的で分かりやすいことは、本アプリの大きな売りだといえるだろう。

 本アプリでは、これらの診断画面のスナップショットを撮り、画像として保存することもできるので、スクリーンキャプチャ機能がない端末でも手軽にスクリーンショットを取り、誰かに送ってアドバイスを求めたり、履歴を保管しておくことができる。自分の端末の通信環境のチェックはもちろん、無線LAN内蔵PCを利用する際に前もって電波状況を確認するためにも使えるので、入れておいて損はないアプリといえそうだ。

  • 「時間グラフ」。各SSIDのシグナル強度が時間経過とともにどのように変化しているかを示す。すぐ表示されるわけではなく、画面を表示してしばらく計測を続ける必要がある

  • 「チャネルレーティング」。「チャネルグラフ」と同様、無線LANの各チャネルがどの程度混雑しているのかをチェックできる。こちらは星マークの数で表される

  • 「APリスト」。感知できるSSIDと機器のMACアドレス、利用チャンネル、シグナル強度、暗号化方式などのデータをリスト形式で表示する

  • 「シグナルメータ」。現在使用中のSSIDのシグナル強度をメーターおよび音で表示する。初期設定で音がオンになっているので要注意

  • 各画面をスクリーンショットとして残す機能を備えているので、履歴の保管や誰かにアドバイスを求める場合に便利

  • 設定画面。計測範囲の設定や表示のオンオフ、色の変更など細かなオプションが用意されている

>>「Wifi Analyzer」のダウンロードはこちらから

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