「Wifi Analyzer」は、無線LANの電波強度や空きチャンネルを手軽にチェックできるアプリだ。無線LANを利用しているが速度が遅い、よく通信が途切れるといった場合に、本アプリを用いて環境の改善に役立てることができる。
本アプリは5つの画面が用意されており、それらを切り替えることでさまざまなステータスをビジュアルで表示できる。表示可能なのは、無線LANの各チャネルの混雑状況、各チャネルを占有しているSSID名、SSIDごとのシグナルの強さ、各SSIDのMACアドレス、暗号化方式などだ。ここから得られるデータを用いて、トラフィックに余裕のあるチャネルを見つけ出したり、混雑の原因となっているSSIDを見つけ出して対策をとることができる。
本アプリの特徴は見やすさだ。各チャネルの混雑状況やシグナルの強度を、わかりやすいグラフで表示できる。グラフ表示そのものは競合アプリも採用しているのだが、例えばチャネルの占有状況を示す「チャネルグラフ」は、競合アプリの多くは棒グラフで表示されるが、本アプリでは山なりのグラフで表示される。2.4GHz帯の無線LANでは隣り合った5つのチャネルを一組として使用するので、個々のチャンネルを棒グラフで表示していると、1チャネル単位でずらせるものと錯覚しがちだ。
その点、本アプリでは5チャネルぶんをひとつの山なりのグラフで表示するので、例えば0~5チャネルが混雑しているなら6~10チャネルなどを使うべきといった具合に、どのチャネルを使えばよいかひとめで分かるようになっている。
ほかにも、シグナルの強度を時間経過とともに表示する「時間グラフ」は、古いデータが左で、画面の右側から新しいデータがせり出てくるようになっている。これはWindowsのタスクマネージャもそうなのだが、競合アプリではなぜか左右逆に表示される場合があり、本アプリの表示のほうがあきらかに自然で違和感がない。機能そのものは他アプリとよく似ていても、表示が直感的で分かりやすいことは、本アプリの大きな売りだといえるだろう。
本アプリでは、これらの診断画面のスナップショットを撮り、画像として保存することもできるので、スクリーンキャプチャ機能がない端末でも手軽にスクリーンショットを取り、誰かに送ってアドバイスを求めたり、履歴を保管しておくことができる。自分の端末の通信環境のチェックはもちろん、無線LAN内蔵PCを利用する際に前もって電波状況を確認するためにも使えるので、入れておいて損はないアプリといえそうだ。
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