モバイル決済を専門とする新興企業のSquareが、コーヒーチェーン大手Starbucksとの大型の提携を発表した。提携に基づき、StarbucksはSquareに2500万ドルを出資する。
米国時間8月7日夜に発表された提携の下、Squareは米国のStarbucks店舗におけるクレジットカードとデビットカードの決済を処理することになる。また、Starbucksの顧客は、2012年秋からStarbucks店舗でSquareの支払いアプリケーション「Pay with Square」による支払いが可能になる予定。
またStarbucksはSquareの4回目の資金調達ラウンドに2500万ドルを出資することに加えて、最高経営責任者(CEO)のHoward Schultz氏をSquareの取締役会に送り込む。Squareは2011年6月、シリーズCの資金調達で1億ドルを調達し、推定時価総額は10億ドルを超えた。同社の4回目の資金調達ラウンドは発表されていないものの、Squareの時価総額が40億ドルになるとうわさされている。
Schultz氏は声明で、「進化するソーシャルおよびデジタルメディアプラットフォーム、そして非常に革新的で現代のニーズに合った決済機能は、消費者行動に劇的な変化をもたらし、企業にも同程度の破壊的な機会を創出している」と述べた。「StarbucksとSquareは、製品開発と事業運営において類似のアプローチをとっている。両社が協力すれば、最も優れた支払い体験をStarbucksの顧客に提供できる」(Schultz氏)
Twitterの共同創設者Jack Dorsey氏が考案した同サービスは、大きな注目を集めつつもまだ黎明期にある近距離無線通信(NFC)技術に代わるものとして位置付けられている。Squareのシステムも、現金やクレジットカードの必要なく、携帯電話による商品やサービスの支払いを可能とする。しかし、NFC対応のレジに電話をかざす必要はなく、ユーザーは携帯電話からお店に「チェックイン」し、商品を選択し、Squareアカウントで決済をする。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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