長崎の被爆体験を世界に伝える「Nagasaki Archive」に新機能

 首都大学東京准教授の渡邉英徳氏が代表を務めるNagasaki Archive 制作委員会は8月2日、長崎の被爆体験を世界に伝えるオンラインアーカイブ「Nagasaki Archive」をバージョンアップしたことを発表した。今後は、修学旅行生向けの平和学習ソフトとしても活用される予定だ。

 Nagasaki Archiveは、長崎における被爆者の体験談や、被爆当時から現在にいたるまでの風景を「Google Earth」上で閲覧できるオンラインアーカイブ。2010年7月22日にサービスを公開した。コンテンツを利用するにはGoogle Earthプラグイン、またはGoogle Earthのインストールが必要になる。

 今回のバージョンアップでは、アーカイブ上で閲覧できる被爆証言と写真資料を約60件追加(8月9日までに実装)。Google Earth版のインターフェース・デザインも刷新し、Nagasaki Archive上の任意の場所にすぐに移動できるようになった。さらに、視点切り替え機能も実装し、被爆地周辺の各地点における視点の追体験が可能になっている。


「Nagasaki Archive」

 バージョンアップに併せて、iPhone/iPadアプリの提供も開始。このアプリを使うことで、長崎現地で「自分の身の回りにある被爆資料」を、地図やカメラのARビュー上に重ねて閲覧できるようになった。

 なお、Nagasaki Archiveの発表以降は、2011年に「Hiroshima Archive」が、2012年に「東日本大震災アーカイブ」「沖縄平和学習アーカイブ」が公開されている。

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