Twitterは米国時間7月31日午前に一時停止されていたジャーナリストのGuy Adams氏のアカウントを復活させた後、ブログ投稿で自らの「失敗」を謝罪し、そうした失敗は二度と繰り返さないと述べた。
同ブログ投稿には「私が以前述べたように、われわれは、それが誰であれ、ほかのユーザーに代わって弊社の側から積極的に先回りしてコンテンツを通報したり、削除したりすることはしない」「こうした振る舞いは容認されるものではなく、ユーザーがわれわれに抱いている信頼を損ねるものだ。われわれは、対象ユーザーが誰であろうと(それがビジネスパートナーであれ、著名人であれ、友達であれ)、積極的にコンテンツを監視し、識別する業務に従事すべきではないし、それをすることもできない。31日をもって、Adams氏のアカウント停止は解除した。そして、われわれはこうしたことが二度と起きないようにするために、積極的に努力していくつもりだ」と書かれている。
Twitterは、Adams氏があるNBC幹部の企業電子メールアドレスをツイートしたことを受けて、同氏のアカウントを停止した。The Independentに勤務するAdams氏はNBCのオリンピック報道に批判的な見解を示しており、同氏のアカウント停止がきっかけとなって、Twitterの行為に関する活発な議論が巻き起こった。Twitterは問題のツイートを確認した後、Adams氏のアカウントにフラグを立て、同氏のアカウントの削除を求める正式な要請を提出するべきだとNBCに告げた。
「われわれは企業電子メールアドレスを個人的な情報を見なすべきだったのか、ということについて多くのコメントを目にした。仕事用の電子メールアドレスをさまざまな個人的な理由で使う個人は大勢いるだろうが、そうでないケースもあるだろう。われわれのTrust and Safetyチームは、すべてのユーザーの電子メール使用状況を把握しているわけではない。そして、われわれには、あらゆる場合にすべてのユーザーを対象に適用できるポリシーが必要だ」(Twitterのブログ投稿)
「とはいえ、今回の件で、われわれが失敗を犯した部分については謝罪したいと思う。既に報道されているように、弊社のオリンピックとの提携に関してNBCと密接に連携しているチームが、Twitterの規則に違反するツイートを積極的に見つけ出し、NBCに対して、TwitterのTrust and Safetyチームにサポートチケットを提出して、違反を通報するよう勧めた。われわれのTrust and Safetyチームは今回の件のいきさつについては何も知らず、ほかの案件の場合と同じようにその通報に対応した」(Twitterのブログ投稿)
Twitterはまた、同社のプライバシーポリシーがどのように機能するかを改めて説明した。同社は個人情報が投稿された場合、そのアカウントを凍結する。「Trust and Safety」チームは報告を受けた後、アカウントを凍結する前に、そのアカウントが同社のガイドラインに違反したか否かを調査、判断する。アカウントが停止されると、同社はアカウントのユーザーに対し、個人情報に関するポリシーを理解して同社のサービス提供条件に同意するよう要請する。ユーザーがこれを理解したことを電子メールで認めると、アカウント停止は解除される。苦情を申し立てた人が撤回した場合にも、停止は解除される。
これらのガイドラインがあるにもかかわらず、Adams氏は同社の社員と連絡がとれない、電子メールでも駄目だったと不満を示していた。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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