デザイン商品専門のショッピングサイトを運営するFabは、3回目の資金調達ラウンドで確保した1億500万ドルを用いて、世界規模へと事業を拡大し、倉庫と在庫を増やしたいと考えていることを、同社の最高経営責任者(CEO)であるJason Goldberg氏が米国時間7月19日、同社ブログ記事の中で述べた。
今回の資金調達ラウンドは、投資会社Atomicoが中心となって実施された。同社はFabのサイトをロンドン、東京、北京、サンパウロ、イスタンブールへと世界的に展開させる手助けも行っている。Atomicoのほかには、Skypeや、モバイルゲーム「Angry Birds」のメーカーであるRovioが投資先に含まれている。
「われわれは、世界における次の大きなブランドの1つを作りだす特別な機会を得たと考えている。Fabはデザインの代名詞といえる決定的なグローバルブランドになるだろう。そして、顧客に笑顔をもたらすことに常に注力することを分かっている」(Goldberg氏)
Fabは自らのモデルにこだわり続けているように思えるが、同社サイトへFacebookやPinterestを結び付け、ユーザーが「素晴らしい」と思うものが友人全員に見えるようになっている。年代物の家庭用品から、服やアクセサリー、大人用のパンダの着ぐるみまで、幅広い品ぞろえの製品を見たり購入したりするには、サイトに登録する必要がある。
1億500万ドルの資金の投資者としてはほかに、Andreessen Horowitz、Menlo Ventures、First Round Capital、David Bohnett氏のBaroda Ventures、ru-Net Technology Partners (RTP)、Pinnacle Ventures、DOCOMO Capit、Mayfield Fund、Troy Carter氏が名を連ねている。
Fabはこの資金を使って、Fabの倉庫を建設して在庫を増やす予定であり、それによって出荷までの日数を「ほんの数日」にまで短縮し、製品数を現在の1日あたり1万アイテムよりも増やすとともに、米国外の市場拡大を継続しようとしている。Fabは現在、米国、カナダ、ヨーロッパの18カ国でサービスを行っている。Goldberg氏は、2014年までに、同社の売上の半分が米国外から得られるようになると期待している。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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