NBC SportsとAdobe Systemsが協力し、オリンピックファンに向けて2つのアプリを提供した。これらのアプリを使用すると、オリンピックの生中継をモバイルデバイスにストリーミングしたり、再生用に映像を記録したり、ソーシャルメディアを通じて体験を共有したりできる。
この2つのアプリは米国時間7月12日に公開され、1つは3500時間以上のコンテンツを配信するライブストリーミングアプリで、もう1つは追加コンテンツをロードするコンパニオンアプリだ。これらのアプリは現在、AppleのApp Storeを通じて「iPhone」「iPad」「iPod Touch」で利用できる。また、Google Playを通じて一部の「Android」搭載携帯電話とタブレットデバイスでも利用可能だ。
NBCとAdobeの共同プレスリリースによると、「NBC Olympics Live Extra」アプリは全競技と全302種目のメダル表彰式をストリーミングする機能を持ち、「NBC Olympics」アプリは、インタビュー、ニュース記事、ハイライトビデオ、結果速報などのコンテンツを提供する機能を持つという。(「Extra」アプリが実際のライブストリーミングを行い、追加コンテンツを提供する方が「NBC Olympics」アプリという名前なので、やや混乱するかもしれない)。
NBC OlympicsのプレジデントであるGary Zenkel氏は、声明で「NBC Olympics Live Extraは、ロンドンオリンピックを米国のタブレットユーザーとスマートフォンユーザーの手元に届けるものだ。このアプリによって、われわれはもう一度、技術の進歩を活用して、数千時間にも及ぶオリンピック競技を可能な限り広い範囲に提供できる」と述べた。
Adobeで事業化(収益化)を担当するバイスプレジデントのJeremy Helfand氏によると、Adobeのチームは年初からこのプロジェクトへの取り組みを開始したという。
これらのアプリは、多くのAdobe製品を使用して作られた。たとえば、「Creative Suite 6」はデザインに、「Adobe AIR」はコンテンツ配信と動画再生に、「Adobe Pass」はライブストリーミングに必要なアカウント認証に、それぞれ用いられている。
NBC Olympics Live Extraで大部分のライブストリーミングコンテンツにアクセスするには、ケーブルテレビ、衛星放送、または通信会社との契約が必要になる。米国の各プロバイダーはAdobe Passを採用しているため、米国内にいてTVサービスプロバイダーの利用者であれば視聴が可能だ。NBCによると追加料金は不要だという。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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