筋金入りのゲーマーはチャレンジを好む。ゲームビジネスを長年見守ってきたJulie Uhrman氏もそう言うに違いない。
Uhrman氏は「Ouya」と呼ばれる手ごろな価格のコンソールでゲーム業界にくさびを打ち込みたいと考えている。Uhrman氏の会社は、基本的にモバイルゲームのオープン性をテレビに取り戻すために、ゲーム用のオープンなエコシステムを「Android」上に構築するよう開発者の支援を求めている。
「非常に意欲的なものだ。ハードウェアでもあり、ソフトウェアでもある。エコシステムの構築ともいえる」とUhrman氏は語った。
同氏は自身のチームには現状に挑む力があると信じているという。Ouyaは米国時間7月10日、95万ドルの調達という高い目標を掲げてKickstarter.comでのキャンペーンを開始した。資金調達に成功したら、同社はJawboneのデザイナーYves Behar氏がデザインしたコンソールのプロトタイプをコントローラーとともに製品化する予定だ。2013年早々に製品を発売することを期待している。
同社は、エンジェルインベスターとして数々の有力者から賛同を得ている。Diggの創設者Jay Adelson氏、Flixsterの創設者Joe Greenstein氏、Jawboneの創設者Hosain Rahman氏、ボードゲーム「Ticket to Ride」の発行者Eric Hautemont氏などがそうだ。
モバイルゲームの方が作成コストが低いため、開発者はコンソール用ゲームの開発から離れていき、Uhrman氏の視点によると、業界はゲームコンテンツの進歩がほとんどないまま取り残されているという。
また、創造力が停滞しているとはいえ、グラフィックスや全体的なエクスペリエンスを考えると、今もテレビはゲーマーにとって最良のプラットフォームであると、(あくまでも自分の好みだとしつつも)Uhrman氏は述べた。Ouyaを支援するUhrman氏や多くの開発者は、この新しいコンソールによって、Ouya向けのゲームを手ごろな価格で作成する方法を提供し、開発者をこのプラットフォームに取り戻すことを期待している。
OuyaはAndroidを採用し、「Tegra 3」を搭載する。テレビに接続してHD画質のゲームをプレイできる。
Ouyaに関するルールはただ1つ。ゲームは購入前に無料で試せなければならない(ゲーマーが初めてゲームをダウンロードした後に、お金を無駄にしたと感じさせないために)。このほかにOuyaは、開発者とOuyaが70%と30%の割合で分け合うという、モバイルゲームの経済モデルを採用している。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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