Microsoft関係者らは米国時間7月5日、「Windows Server 2012」には4つのバージョンが提供される予定であることを明らかにした。そのうち2つのバージョンは、顧客に対してプロセッサ単位でライセンス提供される予定である。
4つのSKUは、「Foundation」(OEMのみに対して提供)「Essentials」「Standard」「Datacenter」である。Essentials SKUは中小企業向けで、25ユーザーまでに制限される。提供されるバージョンは、StandardおよびDatacenter SKUまでで、これまでの「Windows Server Enterprise SKU」はこの提供オプションセットから外れている。
仮想マシン(VM)を専門とするMicrosoft Valuable Professional(MVP)で、アイルランドのValue Added DistributorであるMicroWarehouse Ltdにテクニカルセールスリードとして勤務するAidan Finn氏は、「『Server 2008 R2』には、SBS(Small Business Server)やHPC(High Performance Computing)を含めておよそ12ものSKUがあった。WS2012(Windows Server 2012)のSKUは4つである」と述べた(Finn氏は自身のブログにおける新しい投稿で、今回の変更点についてさらに詳しく記している)。
Finn氏は、Standardはホスト内の2基のCPUに対応し、VOSE(仮想OS環境。そのホスト上のVMに1つのStandard版を無償でインストール可能)が1つから2つになり、「Datacenterのすべての機能と拡張性を含むようになっている」と説明した。同氏は、価格は少し高くなる予定だが、「いずれにしても仮想化は必要であり、VOSE権利の倍増によって価格の増分が相殺される」ため、それは気にならないと思うと述べた。
Windows Server Datacenterはこれまで、1基のCPUに対するライセンスを最小で2ライセンス、VOSEは無制限というものだった。「これが、ホスト内の2基のCPUに対応し、VOSEは無制限というよりシンプルなSKUになった」とFinn氏は述べた。
「今回の変更は、99.5%のユーザーにとって良いことである。全般的にシンプルになっており、『System Center 2012 Server Management License』(SML)のモデルに合致している」とFinn氏は述べた。
Microsoftは、Windows Server 2012に関して、リリース候補(RC)版として知られる最新のパブリックテスト版を5月下旬に公開している。同製品が製造工程向けにリリースされるのは、Windows 8クライアントと同時期である7月もしくは8月と予測されている。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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