--効率性は、Facebookがデータセンターで常に取り組んでいることですが。
Parikh氏:われわれは2010年から2011年にかけて、最初のデータセンターをオレゴン州プラインビルに建設しました。そのデータセンターについては、独自サーバを使うことで、はるかにエネルギー効率が良く費用対効果に優れたものにするという観点での議論を重ねてきました。われわれは屋外の冷却装置を使っています。建物の内部からサーバの電力供給に至るまで、よりシンプルで、はるかに高効率の電気システムが使われているため、エネルギー消費量が少なくなっています。
業界では、エネルギー効率を電力使用効率(PUE)で測定しています。1という値が最も良く、これは送電されてきた電力がすべて、いずれかのコンピュータで利用されている状態です。PUEの業界平均は約1.5で、これは送られてきた電力の50%が無駄になっていることを意味します。われわれのプラインビルのデータセンターでは、PUEが平均1.07です。受け取ったエネルギーが無駄になる割合は、業界の平均値は50%でしたが、われわれのデータセンターでは約7%ということになります。
--最近、第2のデータセンターをノースカロライナ州フォレストシティに開設されましたね。
Parikh氏:われわれはフォレストシティのデータセンターを10カ月で立ち上げました。これは(プラインビルのデータセンターと比べて)2カ月短い期間です。われわれは、着工から運転開始までの時間という点で、世で言われている業界の基準をかなり上回りました。かなり急いでやりました。しかし、それだけではありません。
--他にどのようなことがありましたか。
Parikh氏:われわれは最終的に、データセンター内部の全てを変更し、ネットワークトポロジー全体を改良することになりました。同データセンター向けに全く新しい世代のサーバを導入し、構築することになりました。そのため、ほんの数カ月前から大幅な変更を加えました。やり直すことが正しいと考えたからです。ほとんどの企業は保守的に考えてリスクの少ないやり方を選びたがりますし、実際にそうしています。
「正気とは思えない、なぜそのようなことをしたのか」と思うかも知れません。その主な動機は、登場が予定される新たな製品群が2011年に投入の製品とともに見えていたことにあります。これらの製品は、強いて2つ挙げるとすれば「Timeline」や「Open Graph」なのですが、ネットワーク利用や全サーバ内におけるリクエスト処理方法の面で、これまでとは大きく異なる影響をわれわれのインフラに与えると思われました。そこでわれわれは、新たな製品による需要の変化に備えようと努めていたのです。
--データセンター内に加えた変更点の中から1つ例を挙げてください。
Parikh氏:ハードウェアレベルでは、大きな変更をいくつか加えました。ドライブの位置を変更しています。後部にあったドライブを前部に移動しました(下図を参照)。これにより、技術者がデータセンターでドライブの交換や修理に費やす時間が大幅に削減されました・・・これは極めて重要なことです。このような小さなことが、われわれに大きな違いをもたらします。そして、これは、Open Compute Projectの一環でもあります。
--あなたはどのように成功を評価しますか。
Parikh氏:われわれにとって、成功とは真に迅速に行動できることです。いったんそのテンポ、そのリズムに乗ってしまえば、機能の面ではどんなことでもできると考えています。
--Zuckerberg氏は、あなたの成功をどう評価していますか。
Parikh氏:たいていは、みんな応援しているよ、と言われますね。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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