Osakan Spaceのほかにも「JUSO Coworking」など、いくつかのコワーキングスペースが立ち上がってきた大阪。しかし、まだまだコワーキングに対する認知度も起業する人の数も東京に比べると少ない状況だ。個人でサービスを提供してる人や在宅で作業をする人も多い。
そうした人たちがコワーキングに触れることで、新しいつながりが生まれることもOsakan Spaceの狙いの1つだ。「家や会社だけにいるとなかなか交流がない。新しいものが生まれるには、人と人とがぶつかることが重要」(大崎氏)
クリエイターやカメラマンなどのフリーランス、企業の営業拠点などが利用者の中心だが、今後はスタートアップを目指す人たちに対しても積極的にスペースをアピールしていく。また、ツールの提供や関係企業からのメンタリングなど、創業支援の体制作り始めている。
Osakan Spaceでは、メンバー向けのワークショップをはじめ、さまざなイベントを企画している。大崎氏は「利用者にとって意味のあるつながりや場を提供したい。一度スペースに来ただけでは何も生まれなくても、継続的に関わっていくことで価値が生まれる」と語る。
「大阪から世界に向けて発信できるサービスを生み出していきたい」――大崎氏は将来の目標をこのように語る。
「大阪という地域は、起業家同士のネットワークがまだまだ少ない。また、起業を志す人自体も東京と比べて少ないのが現状。しかし、大阪には面白い企業、面白いサービスを開発している人たちが埋もれている。自分が当たり前だと思っていることも、人から見たらすごいと思ってもらえることに気づいてもらいたい。そこにチャンスがある」(大崎氏)
ITだけでなく、クリエイターやデザイナー、ものづくりに携わる人たちなど、多様なジャンルの人たちとの出会いを作り出す土壌は、大阪でも確実に根付き始めている。
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