6月19日の株主総会および取締役会の承認を受け、NTTドコモの代表取締役社長に就任した加藤薫氏は、6月20日に開催された社長就任会見で、同社からのiPhoneの発売の可能性についてコメントした。
前社長の山田隆持氏は、5月16日に開催された2012年夏モデル発表会で、「さまざまな端末で『しゃべってコンシェル』など同様のサービスを提供していきたい。そうなるとOSはオープンOSのAndroidを中心にしたい」と語り、現状ではiPhoneの取り扱いは難しいとコメントしている。
新体制でのiPhoneの取り扱いについて加藤氏は、「基本的には(前社長の山田氏の体制と)あまり変わらない。iPhone、iPadというのはとても素晴らしい端末だと思う。とは言いながら、私どもはキャリアとして一定のリードをしてきたという意味において、次の成長は『クラウド』と『端末』といっている。マルチないろんな形の端末とクラウドの相まったサービスを展開したいため、それが1つにセットにされているものが、特にドミナントになるのはあまり好ましくないと考えている。ラインアップの1つとしてはぜひ揃えたいとは思うが、なかなか条件が整わないのは事実」と語り、引き続きAndroidを中心としたラインアップを揃えていく意向を示した。
ただし、ドコモとして今後もiPhoneを取り扱わないということではないとし、「条件が変わってくれば、金輪際という訳ではない」と語った。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」