Twitter、ツイートの「回転率」を発表--上位1000検索語の約17%が1時間で圏外に

Dara Kerr (Special to CNET News) 翻訳校正: 川村インターナショナル2012年06月06日 15時43分

 Twitterは、ユーザーがある特定のトピックについてツイートする単語やフレーズを変える速さ、つまり単語やフレーズの「回転率」を詳しく調査しており、米国時間6月4日にそのデータの一部を公表した。

 例えば、Steve Jobs氏が亡くなったとき、人々はすぐに「Steve Jobs」を含むツイートを始めたが、しばらくすると「Apple」が増加の傾向を見せ、その後に「Pixar」が、最後には「Stay foolish」が増加した。

 Twitterの分析担当研究員のJimmy Lin氏はブログ記事で、「ツイートやリアルタイム検索のクエリに含まれる単語やフレーズを調べると、ある1時間または1日に最も頻繁に登場した単語は、次の1時間や1日のものとはかなり異なる傾向があることがわかった。ウェブ上のほかのコンテンツと比べて、この傾向はかなり強い」と語った。

 Twitterのエンジニアが発見した大きな変化としては、次のようなものがある。

  • 2011年10月の全検索クエリを調べたところ、平均して、ある1時間に上位1000位に入った検索語の約17%が、次の1時間には1000位以内に入らないことがわかった。別の言い方をすれば、上位1000位以内の検索語の約17%は、1時間単位で「回転する」ということだ。
  • この分析を時間単位ではなく日単位で行うと、ある1日に上位1000位に入った検索語の約13%が、次の日には1000位以内に入らないことがやはり分かった。
  • 大きなイベントの間には、検索クエリの回数が急激に上昇する。例えば、2011年10月5日に、Appleの共同創設者で最高経営責任者(CEO)であったSteve Jobs氏が死去したニュースが流れた直後には、「steve jobs」という検索クエリが、ごくわずかな検索ボリュームから、検索クエリ全体の15%へと急上昇した。実行された検索クエリのほぼ6件に1件の割合だ。その検索ボリュームは文字通りグラフの外にはみ出している。「apple」や「stay foolish」という関連クエリも増加している。
Steve Jobs氏が死去した日のトレンドフレーズを示したグラフ Steve Jobs氏が死去した日のトレンドフレーズを示したグラフ
提供:Twitter

 Twitterのエンジニアらは、回転率の調査と同時に、4都市のユーザーが1日および1年のうちのいつごろにツイートしているのかについても調べている。ニューヨーク、イスタンブール、東京、サンパウロについて、エンジニアらは「ツイート生成の増加パターンが季節変動を示す」理由を調べた。

 エンジニアらは、東京のユーザーはTwitterを主に夜に使う傾向があるが、ほかの都市のユーザーは日中のツイートが多いことを発見している。また、サンパウロのユーザーはほかの3都市と比較して、午後にはツイートを一休みし、その後は夜遅くまでツイートする傾向が1年を通して見られると結論を出した。

ニューヨーク、イスタンブール、東京、サンパウロにおいて、いつTwitterが利用されているかを示した図 ニューヨーク、イスタンブール、東京、サンパウロにおいて、いつTwitterが利用されているかを示した図
提供:Twitter

この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

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