日立マクセルは5月30日、1テラバイトの内蔵HDDとiVスロットを備えたiVレコーダー「VDR-R3000」を発表した。2番組同時録画に対応し、スマートフォンでの録画番組再生や持ち出し機能も備える。発売は6月25日。店頭想定価格は5万円前後だ。
日立マクセルグローバル商品開発本部担当本部長の柳川鉱一氏は「iVは2007年の登場以来、デジタルチューナ内蔵レコーダやネットワークレコーダー『Family Max』など、iVワールドを広げていくために様々な商品を発売してきた。iVと同じようなコンセプトの商品が他社から発売されるなど、カセット型HDDというコンセプトは受け入れられてきたと確信している」と、iVワールドの広がりについて話した。
新機能として搭載されたスマートフォン連携は、自宅内でのストリーミング再生と番組持ち出しに対応。番組持ち出しは、ネットワーク経由で番組をスマートフォンへダビングまたはムーブすることで実現し、電車などの移動中に視聴することができる。
番組持ち出しができるのは、録画モード「TSX4/8/24」を使用した番組に限られ、予約録画時に通常録画と同時にダビング用のTSX24モードでも録画する設定も用意。TSX24モードを使用すれば、1時間番組が約5~20分程度でスマートフォンへダビングできるとしている。
ダビング用番組を通常番組と同時録画した際は、ダブル録画になるため、その他のチャンネルを録画することはできない。また、ダビング用の番組録画をしていない場合でも、あとからエンコードして、スマートフォンへとダビングすることができる。
ストリーミング再生、番組持ち出し機能はともに、DLNAとDTCP-IPに対応したスマートフォンで利用できるとのこと。アプリにはDiXiMを使用する。
サイズは高さ51mm×幅430mm×奥行き227mmのスリムボディで、テレビ周辺の隙間にも設置できるとのこと。今回のモデルから前面にビデオ外部入力端子を備え、ビデオデッキなどの機器と接続してのビデオテープのダビングなどに対応する。
従来機同様「おすすめ」「注目番組情報」「キーワード検索」の3つの機能を搭載し、番組検索を簡略化。加えて過去の録画履歴を分析し、好みの番組をおすすめする機能も備える。録画済み番組は、ジャンルごとのフォルダに分けて表示可能だ。
VDR-R3000と同時に、HDD容量を1テラバイトへと増量したカセット型HDD「iV M-VDSR1T.E」も発表した。発売日は6月25日。店頭想定価格は1万6000円前後になる。これを利用すれば、TSX8モードで約800時間の録画が可能。コンテンツ保護技術「SAFIA(サファイア)」により、デジタルHD映像の録画、ムーブに対応する。
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