Hewlett-Packard(HP)は米国時間5月23日、同社最高経営責任者(CEO)であるMeg Whitman氏の指揮の下で行われる組織再編およびコスト削減計画の一環として、2万7000人の人員削減を実施する意向を明らかにした。
人員削減はHPの従業員数の8%に相当し、会計年度2014年の末までに完了する予定だと同社は述べた。
これに加えてHPは、サプライチェーンの合理化、製品ポートフォリオの縮小、市場戦略の簡素化、標準ビジネス慣習の改善によって経費削減を図る予定である。この経費削減により、2014会計年度以降に30~35億ドルのコスト節減が見込まれる。節減によって浮いた資金は、同社に再投資する予定だとHPは述べた。
HPの生産性を考えれば人員削減は必要に迫られてのことである。節減コストの大部分は研究開発(R&D)に再投資される予定である。現在は、売上高の3%がR&Dに投入されている。売上高が同程度に維持されるとすれば、節減コストの投入によって、R&D投資額は売上高の5%にまで増加する見込みである。
HPは、前CEOであるLeo Apotheker氏がその短い在任期間中に、同社事業を企業のみを対象としたものに転換しようと試みて以来、成り行きが不透明な状態にあった。Whitman氏はコンシューマー事業の維持を望んだが、今回自ら、劇的な人員削減を断行することとなった。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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