Intelの計画に詳しいある情報筋が米CNETに語ったところによると、同社のプロセッサを搭載した「Windows 8」タブレットは11月に店頭に並ぶ予定だという。
同情報筋は「Windowsが新たなOSとして実現しようとしている点、さらには、ARMとIntel、Advanced Micro Devices(AMD)の、合計4つから5つのアーキテクチャ上で動作する必要のある新たなOSを開発しようとしている点に目を向ける」と、「スケジュールは厳しい状況である」と述べている。
また、発売されるのは単なるタブレットではないという。同情報筋は、「1ダースを超える」製品デザインのうちの「半数以上」がハイブリッド型、すなわちコンバーチブル型になると語っている。こういった製品は、物理的なキーボードを備えた従来型のノートPCとタブレットの特徴を兼ね備えたものになる。
同情報筋が説明しているすべてのデバイスには、Intelから発売される予定の「Clover Trail」というAtomプロセッサが搭載されるという。Clover TrailはIntelの線幅32ナノメートルテクノロジをベースに設計された最初のデュアルコアAtomプロセッサである(このプロセッサのシングルコア版は、インドに拠点を置くLava International製の携帯電話に搭載されており、LenovoやOrange、Motorolaといった企業の携帯電話にも搭載される予定である)。
高パフォーマンスを誇る「Ivy Bridge」をベースにしたハイブリッド型のWindows 8搭載タブレットも予定されているものの、同情報筋はそのマーケットセグメントを挙げることはしなかった。
Windows 8は、その前バージョンである「Windows 7」と同様に、Intel製やAMD製のプロセッサ上で稼働し、古くからあるアプリケーション、すなわち「レガシーアプリケーション」を実行することもできるという。
またMicrosoftはWindows 8とは別に、「Windows RT」もリリースする予定である。これは、NVIDIAやQualcomm、Texas Instrumentsが供給しているARMプロセッサを搭載したデバイス上で稼働するOSである。なお、Windows RT上では、古くからあるWindowsアプリケーションを実行することはできない。
さらに同情報筋によると、Intelは「Bay Trail」と呼ばれるプロセッサを開発中であるという。このプロセッサはClover Trailの後継として、Intelの22ナノメートルテクノロジをベースにしている。
「このプロセッサはClover Trailと同等のバッテリ寿命を保ちながら、非常に高いパフォーマンスを実現している。また、数多くのセキュリティ機能が組み込まれており、Infineonのチップ(3G/4G)が搭載されている」(同情報筋)
Bay Trailには、Imagination Technologiesのグラフィックス技術ではなく、Intel独自のものが採用される予定である。
なお、同プロセッサの発売時期は明らかにされていない。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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