シードアクセラレーションプログラムを提供してスタートアップを支援するOpen Network Lab(Onlab)。そんなOnlabでも異色のサービスが「PIRIKA」だ。
PIRIKAは道ばたに落ちているゴミを見つけた際、それを拾って写真を撮った上で正しく捨て、「どんなゴミを拾ったか」を共有するというサービス。現在iPhoneおよびAndroid向けにアプリを提供している。
2011年5月にテスト版を公開し、同年11月より正式にサービスを開始。サービス開始時には毎日数件だった投稿も、徐々に増加し、今では全世界で1日100件程度の投稿がなされている。これまでゴミ拾いの投稿がなされたのは44カ国、1万700個以上(4月24日時点)。
1月にはNECシステムテクノロジーでの採用が決まった。同社ではこれまでもCSRの一環として周辺地域清掃活動を実施していたが、PIRIKAに合計1000個のゴミ拾いを投稿したという。
アクティブなユーザーはまだまだ少ないというPIRIKAだが、同社代表取締役の小嶌不二夫氏は「アプリのダウンロード数は増えているが、正直あまり気にしていない。形だけのユーザーが増えるのではなく、実際に『ゴミを拾うユーザー』がどれだけいるかが重要」と語る。
そんなPIRIKAが、5月3日の「ゴミの日」に開催されるイベント「地球GOMI拾い大会」に参加することが決まった。
地球GOMI拾い大会とは、NPOなどが参画する「GOMIファンタジスタプロジェクト」によるイベント。専用フォームから参加表明を行って全国各地で行われるゴミ拾い大会に参加する「100万人のGOMI拾い」や、1チーム5名以内でチームを組み、チーム戦で拾ったゴミの内容や量を競い合う「スポーツGOMI拾い大会 IN 富士山」などが展開されるイベント。
この中でPIRIKAは「オンラインスポーツGOMI拾い PIRI-CUP(PIRI-CUP)」を展開する。
PIRI-CUPには、PIRIKAのアプリから申し込みできる。個人に加えて、最大5名までのチームを作成できる。通常のPIRIKA同様ゴミを拾って投稿すると、内容や量にあわせてポイントが付与される。事前にチームを組んでいれば、離れた場所でそれぞれがゴミを拾ってもチームのポイントとなる。期間内に最も多くポイントを獲得した個人およびチームが優勝となる。開催期間は5月3日の午前0時から午後5時まで。
PIRIKAでは、イベントを通じてゴミ拾いを支援するだけでなく、「ゲーミフィケーションの要素を取り入れることで、どれくらいゴミ拾いのモチベーションが上がるのかもテストしたい」(小嶌氏)としている。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」
地味ながら負荷の高い議事録作成作業に衝撃
使って納得「自動議事録作成マシン」の実力
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス