割付印刷されたプレゼン資料を1ページごとに再分割する「PDFページ分割」

 「PDFページ分割」は、1枚に複数ページのスライドが割り付けられたPDFを、1枚あたり1ページのスライドになるよう再分割できるアプリだ。印刷にあたって1枚に2~6ページのスライドが並べられた配布資料を、PDF上でトリミングして1ページずつ分割することにより、無駄な余白をなくして見やすい状態で保存することができる。

  • PowerPointで印刷形式を「配布資料」にした場合、1枚にスライドが2~6ページ割り付けられた状態で印刷される。これは上下に2ページのスライドが印刷された例

 プレゼンで配布されるPowerPointベースの印刷資料では、1枚につき2~6ページのスライドが割りつけられていることが多い。1枚あたり1ページのスライドで印刷すると大量の用紙を消費してしまうので、印刷時に縦に2ページ、もしくは横2列×縦3段といった具合に、スライドを縮小して印刷するというわけだ。

 こうして印刷された資料は、紙のまま閲覧するには場所を取らず便利だが、PDF化して保存する場合、スライドを1枚ずつめくれないことから使い勝手は必ずしもよくない。広い余白が取られることから、画面上に呼び出して表示する場合も、ひとつひとつのスライドが小さすぎて見づらいこともしばしばだ。

 本アプリは、こうした割付印刷されたPDFを読み込んで再分割するためのアプリだ。まずPDFを読み込んだのち、スライドがどのような順序で並んでいるかを指定する。次いでプレビューを見ながら分割の境界線をドラッグで移動させて指定し、分割を実行。完了したらメールに添付するか別アプリに書き出して保存するという流れだ。

 PDF上のスライドのレイアウトは、4ページ(横2列×縦2段)のほか、6ページ(横2列×縦3段)、9ページ(横3列×縦3段)など、さまざまなパターンがプリセットされている。PDFの枚数が多い場合は、1枚ごとにトリミング位置を設定し直すか、それとも複数枚まとめてトリミングするかも指定できる。

 メニューは英語だが、使えばすぐに慣れるレベル。また、将来的には日本語化も予定されているようだ。プレゼンや講演、会議の資料をドキュメントスキャナでPDF化してEvernoteなどに保存しているユーザにとっては、これらPDFの閲覧性を高める心強いアプリだと言えるだろう。

  • まずはiPhoneもしくはiPad上で本アプリを用いてPDFを開く。アプリの名前は「PDF Splitter」として表示されている

  • 「PDF Splitter」でPDFを開いたところ

  • Settingを開き、スライドがどのような順序で並んでいるかを指定する。今回は上下に2つのスライドが並んでいるので、ページあたりの枚数は「2」、並び順は上から下を指定する

  • 分割位置を表す点線をドラッグして移動させる

  • 指定が完了した状態。右下のPreviewをタップする

  • 個々のスライドが1枚ずつ分かれた状態で表示されれば、作業は完了だ

  • 分割したPDFはメールに添付して送ることができる

  • ほかのPDFビューアで開いたり、PCに移動させて開くことも可能。これはPC用のAdobe Readerで表示したところ

>>「PDFページ分割」のダウンロードはこちらから

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