スマホ対応やクライアント&基本プレイ無料などを発表--「ファンタシースターオンライン2」発表会「メディアブリーフィング 2nd」を実施

 セガは、現在開発中のオンラインRPG「ファンタシースターオンライン2」において、今後の展開について公開する「メディアブリーフィング 2nd」と題したメディア向け発表会を実施した。

 この発表会は2011年7月に開催されたメディアブリーフィングに続くもので、プロデューサーを務める酒井智史氏が今後の展開についてさまざまな発表を行った。

■「境界を超えるRPG」として、PC/PS Vita/スマートフォンにて展開へ

酒井智史氏

 本作ではこれまで「無限の冒険」「オンラインRPG最高峰のアクション」「究極のキャラクタークリエイト」という”革命”と題したコンセプトを掲げているが、これに加えて第4の革命が発表された。それが「境界を超えるRPG」という。

 2000年12月にドリームキャストで発売された「PSO」のコンセプトは、PC中心だったオンラインRPGの遊び方を家庭用ゲームにも持ち込み、より多くの人にその楽しさを伝えるというもの。しかしながら10年以上が経過した現在、PCでのオンラインゲームについては気軽に広く遊ばれている状況には至っていないという。そこでPCはもとより先日発表されたPS Vitaに加え、スマートフォンにも展開していくことを発表した。

 この「PSO2」プロジェクトのフラグシップとなるのが、メインデバイスとなるWindowsPC版。サービスを長く続けるためには、メインのプラットフォームが変化に流されないものであることが重要という考えから選択されているPC版であるが、今まであまりPCゲームを遊んだことがない人でもプレイできるように、ハイエンドグラフィックボードを積んだPCでなくても、一般的なスペックでも充分に楽しむことができるようにしているという。PCならではのアップデートのしやすさやコミュニケーションのとりやすさも「PSO2」をプレイするうえでは大きなポイントで、最も力を注ぐメインデバイスとしている。

 PS Vita版についてはPC版と同じプレイデータを使用できることが大きなポイントで、これにより家ではPCで、外出先ではPS Vitaで同じデータを使ってプレイするといった遊び方が可能。また、PC版とは同期プレイも行うことができる。PS2版「ファンタシースターユニバース」ではできなかった大規模なシステム改変やアップデートの対応もPS Vitaであれば可能で、さらにPS Vita版もプレイデータをサーバーに保存する形となるので、不正行為にも対策が可能としている。

 そしてスマートフォン版(iOS/Androidに対応)はサブプラットフォームとした位置づけで、同じプレイデータを使用しつつ、より簡単な操作で「PSO2」の世界観やバトルを一人で楽しむことができる別ゲームとして独立して楽しめるものとなっている。表現は違ってもPC版やPS Vita版に登場するエネミーや武器がスマートフォン版にも登場するので、同じ世界観を感じることができるという。PC版やPS Vita版のユーザーは外出先からゲーム内の確認などもできるとのこと。ほんの少しの空き時間により簡単な操作でキャラクターを育てたり、フレンドとのメールを行う、フレンドのキャラクターを仲間にして冒険するなど、いつでもフレンドとつながりつつ「PSO2」に触れていられるという楽しみ方が可能となる。

 酒井氏は3つのプラットフォームのどれかひとつでも十分に楽しめるとし、どのプラットフォームで始めても、どれかひとつだけでも、複数を組み合わせても、自分のライフスタイルに合わせて、好きなプラットフォームを選んでプレイしてほしいと述べた。同じタイトルを同じプレイデータで、異なるプラットフォームを自由に行き交いながら遊ぶという、PCオンラインゲームと家庭用ゲーム、そしてケータイゲームのすべてをつなぐ、新たなオンラインゲームの形が第4の革命「境界を超えるRPG」だという。

 また大まかなスサービスインのスケジュールとして、PC版が2012年初夏、スマートフォン版が2012年冬、PS Vita版が2013年春を予定しているという。

(次のページでは、サービス形態やクローズドβテストなどの情報を公開)

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