Firefoxにブラウジングの速度とセキュリティを向上する機能が大々的に盛り込まれることになった。米国時間3月19日に公開された「Firefox 13」初となる「Aurora」版で、「SPDY」プロトコルがデフォルトでオンにされたのだ。これはSPDYを「Firefox」に搭載するための4カ月以上にわたる取り組みの集大成と言える。
これ以外では、Firefox 13のAurora版(Windows、Mac、Linux向けバージョンのダウンロードはこちらから)にはFirefoxの愛用者に直接影響を及ぼすような新機能や変更はそれほど多く含まれてはいないが、目立たないところで多くのマイナーチェンジが行われている。その1つが「Firefox for Android」のユーザーエージェント変更機能で、これによりユーザーがFirefox for Androidを使用している場合に、使用端末が携帯電話なのか、それともタブレットなのかをウェブサイトが識別できる。そのため、モバイルデバイスのフォームファクタを区別できるように作られたサイトでは、使用デバイスに合わせてサイトのデザインを変更することが可能になる。
その他の変更点としては、Android版について、ブラウザ内のマルチタッチ使用のサポートと画面の向きに関するAPIの実装が挙げられる。また、DOM(Document Object Modelの略で、ブラウザがHTMLをウェブサイトに変換する処理を支援する)、プラグイン、JavaScript、ページレイアウト表示、ブラウザとネットワークの相互連携機能に対して多数のマイナーチェンジが行われた。
さらに、開発者向けツールでも多数の小さな改良が施されている。例えば、閉じたばかりの複数のパネルを同時に開く機能により、複数のツールをいっぺんに再表示できるようになった。また、ローカルに読み込んだCSSファイルを保存する際に確認画面が表示されなくなったため、より迅速な作業が可能になる。
Firefox 13 Auroraのリリースノートはこちらから、開発者向けツールのリリースノートはこちらから参照できる。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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