インターネットへの接続速度を手軽に測定できる「Speedtest」

  • ホーム画面。同じ機能を持った同名のアプリも存在するが、本アプリは開発元であるXtreme Labsのロゴが上部に表示されている。なお、広告が表示されないPro版も用意されているとのことだが、試用時点ではアクセスできなかった

 「Speedtest」は、iPhoneからインターネットに接続する際の速度を測定するためのツールだ。ふだんどのくらいのスピードで接続できているかを把握するのはもちろん、環境による速度の違いや、また過去のデータと比較して速度がどのように変化しているかをチェックする用途に向く。

 コンセプトとしては、PC向けに提供されているスピード測定ツールをそのままアプリ化したものだと考えるとよい。使い方は簡単で、「Start the Test!」をタップするだけ。ダウンロードおよびアップロードそれぞれの速度が繰り返し測定され、最大値および平均値が表示される。同等の機能を持った他のアプリは最大値と平均値のどちらかしか表示できない場合もあるが、本アプリは別々に表示できるので、速度をより正確に把握できる。

 またau版iPhoneの登場時に一部で注目を集めたレイテンシ(遅延時間)についても表示されるので、単純にダウンロードとアップロードの速度だけでは判断できない体感的な速度の違いについてもチェックできる。なお接続先のサーバは世界中に用意されているとのことだが、任意の地点を手動で選ぶことはできず、最寄りのサーバに自動的に接続される仕組みになっているようだ。

 測定したデータはアプリ内に順次蓄積されていくので、ネットワーク環境を改善した場合など、過去の測定結果と比べてどの程度速くなったのかも一目で分かる。データには3G/Wi-Fiの種別も記録されるので、あとから回線の種類を見間違えることもない。いちばん高速な測定データについては星マークがつくので、どのような環境でアクセスすればもっとも高速なのかもひとめで判断できる。

 過去の履歴を速度順に並び替えたり、速度の単位を切り替えたり、送受信するパケットのサイズを指定するといった細かな機能はないものの、そのぶんシンプルに使えて迷わない。回線品質を把握し、日々快適にインターネットを利用するのに役立つツールと言えそうだ。

  • ホーム画面下段の「Start the Test!」をタップすると測定が開始される。接続先のサーバは世界中に用意されているとのことだが、具体的な接続先は明示されていない

  • 測定完了。Wi-Fiの場合、データ集計のためか、公衆無線LANスポットか否かを尋ねられる

  • 今回は最速でダウンロードが947Kbits/s、アップロードが311Kbits/sという結果だった。下段にはレイテンシ(遅延時間)についても表示されている

  • 過去のテストの結果も表示できるので、速度がどれくらい変化しているか、また環境ごとの通信速度の差についても手軽に確認できる。いちばん高速な測定データについては星マークがつく。並び替えの機能はない

  • 測定結果をメールすることもできる

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