リートが提供するクラウドソーシングサービス「Lancers」は、個人間や個人法人間で、仕事を匿名で直接取引できる、仕事のマーケットプレイス。2008年のサービス開始から約4年で、ランサー(登録者)は6万4000人超。依頼数は3万6000件で流通総額5億8000万円以上となっている。
Lancersでは、仕事に対してランサーが提案を行うコンペ方式と、複数の見積もりから発注するランサーを選ぶプロジェクト方式の2つの方式でクラウドソーシングサービスを展開してきた。2010年12月には単純作業など簡単な作業の依頼にも対応。利用実績はほぼ毎月増加している状況だという。
これまでに企業やイベントのロゴ、企業名や製品名のネーミング、新製品のパッケージなど、さまざまな仕事の実績があるという。記事の執筆などの仕事の場合、あきらかにやらせ記事とわかるものなどはガイドラインを設けて排除することで、健全性を担保しているという。
そんなリートだが2月29日、新たにチーム制のクラウドソーシングサービス「Lancersエキスパート」の提供を開始した。
Lancersエキスパートは、Lancersに登録するランサーの中から、一定の条件を満たし、リートが実施するエキスパート審査を通過した専門性の高いエンジニアやクリエーターら「認定会員」に仕事を依頼できるサービス。
クライアントが仕事を依頼すると、プロジェクトをマネジメントするエージェント会員(法人会員)が業務内容のヒアリングを行い、認定会員に業務を割り振る。エージェント会員は、途中経過の確認と制作物のクオリティチェックを行い、納品まで責任を負う。
エージェント会員がプロジェクトマネージャーとして参加するため、クライアントは進行管理や品質管理などの作業から解放されることになる。そのため、Lancers上で大規模な案件の発注もできるようになるという。
また、認定会員にとっては、企業へのヒアリングなどはすべてエージェント会員が行うため、開発やデザインに集中できるようになる。最低報酬も設定されており、時給換算で2000円以上を得ることができる。
エージェント会員は、固定費0円で、あたかも自社のプロジェクトチームのように、必要な時に必要なだけのオンラインのリソースを利用でき、自社内ではこなせない量の案件や、異業種の案件など、自社リソースだけでは解決できない案件を受注できるとしている。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス