NECカシオモバイルコミュニケーションズは2月22日、厚さ6.7mm、4.3インチHD液晶搭載のスマートフォン「docomo with series MEDIAS ES N-05D」やスマートフォン向け放送局「NOTTV」に対応したタブレット端末「ドコモ タブレット MEDIAS TAB N-06D」の発表を受けて、説明会を開催した。
MEDIAS ES N-05Dは、MEDIASとして第2世代の端末と位置付ける。端末は、厚さ6.7mm、重さ109gと薄く軽い。薄さにこだわっただけでなく、持ちやすさも考慮し、丸みをもたせた「レイヤードスタイル」にしたという。
防水/防塵機能を備えさらに「薄さから壊れやすいのではないかという心配に対し、アルミのフレームや強化ガラス、ステンレス+樹脂を使用したハイブリッドフレームで不安を解消した」(NECカシオモバイルコミュニケーションズ 代表取締役執行役員社長の田村義晴氏)と強度もアピールした。
端末は1.5GHz デュアルコアCPUを搭載し「従来の3倍の処理能力」という。さらにおサイフケータイ、ワンセグ、赤外線といった「日本仕様の全部入り」、起動時間約0.7秒の瞬撮カメラと多くの機能も兼ね備える。
MEDIAS TAB N-06Dは、厚さ9.9mmの7インチ防水タブレットで、LTEサービス「Xi」(クロッシィ)に対応する。重さは350g。タブレットながらもWi-Fiテザリング、おサイフケータイや赤外線、通話機能も備えた。日本電気 パーソナルソリューション事業本部長の西大和男氏は、「厚さ10mmを切ると使われるシーンが変わる。片手できれいに持てるしワンハンドで持ち歩いても疲れない」とアピールした。
音にもこだわり、高品質なステレオスピーカを搭載。原音に近づける音響調整技術「AUDYSSEY」や低音を強調し、臨場感のある音を再現する音響効果「SRSサラウンド」を搭載。自宅やビジネス、外出中などさまざまなシーンで利用できるとした。
2月27日からスペイン・バルセロナで行われる「Mobile World Congress 2012(MWC)」に先駆けて、グローバルモデル3機種を披露した。MEDIASの名を冠したモックで実機ではなかったが、いずれもLTEに対応、最新のOSを搭載するとしている。
中でも注目を集めていたのは新形状の2つ折り2画面モデルだ。製品コンセプトは「Best Cloud UX Device」(クラウドサービスが何よりも使いやすい端末)で、片面をキーボードとして利用できるほか、左右で別々の画面を表示することで“パーソナルクラウド”が使いやすいとしている。このほかにも「Large Screen in One-hand」(片手で大画面を操れる端末)として、大画面高精細ディスプレイを狭額縁構造で実装するモデル、「The most Stylish」(スリムでスタイリッシュな端末)として瞬撮カメラなどハイスピードとクイックレスポンスを特長とするモデルを公開した。
同社は今後、日本のみならず海外向けの事業も強化していく。MEDIASのグローバルモデル展開の第一号として、IT機器販売大手のSiS Distribution(Thailand)PCLとタイ市場におけるAndroidスマートフォンMEDIASの販売について提携をしたと発表。SiSを通じて4月以降に販売を開始する。
今回のタイ市場で販売するMEDIASは、防水・防塵機能を備えつつワンセグやおサイフケータイなどの日本独自の機能を削減したもの。最初にタイを選んだ理由について「タイはもともと高温多湿。日本では定番となっているが、(防水は)グローバルでは一般的でない機能。今回の需要をみながら周辺国にも展開していきたい」(田村氏)と語った。
なお、タイのスマートフォン市場は、2011年時点で540万台規模。2014年までには1000万台の市場規模になると予測(調査会社SA 2011)されており、今後の成長が見込めるとしている。
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