「iKnow!」に無料で英語学べる新サービス--グローバル展開加速

 語学学習サービス「iKnow!」を運営するセレゴ・ジャパンは、親会社の米Cerego Globalで代表取締役CEOを務めるエリック・ヤング氏が、1月25日付で同社の代表取締役社長CEOに就任したことを発表した。iKnow!のフリーミアムサービスへの展開を見据えた組織変更になるという。

  • セレゴ・ジャパン取締役会長のアンドリュー・スミス・ルイス氏(左)と同代表取締役社長CEOのエリック・ヤング氏(右)

 ヤング氏は、同取締役会長のアンドリュー・スミス・ルイス氏とともに2000年にセレゴ・ジャパンを設立。2007年10月に無料の語学学習サービス「iKnow!」(2011年3月に有料化)を立ち上げた後、グローバル展開の基盤を構築するため、Cerego Globalの代表取締役CEOに就任していた。

 今回の組織変更によって、ヤング氏は再びセレゴ・ジャパンの代表取締役CEOとして、セレゴグループ全体の指揮をとっていく。またルイス氏は、取締役会長としてセレゴグループのビジネス全般におけるプロダクト・イノベーションおよび戦略アドバイザーを務めていくという。

 ヤング氏の就任に伴い、2010年5月からセレゴ・ジャパンの代表取締役社長CEOを務めていたポール・グリーンバーグ氏は、日本を基盤としたグローバル体制の強化を目的にPresident of Cerego Globalに就任する。今後はグローバルでの業務提携や法人向けサービスの拡大に向けた取り組みを日本や海外で進めていく。

iKnowをフリーミアム化

 組織変更にともない、iKnow!の有料会員ではないユーザーでも利用できるフリーミアムサービスを2月17日に開始。第1弾として、ゲーム感覚で英語力を鍛えられるPC向け学習アプリ「BrainSpeed」と、スマートデバイス向け「イメージで学ぶ英語学習 iKnow! ポッドキャスト」(iKnow! ポッドキャスト)を無料で提供する。

 BrainSpeedは、ウェブブラウザ上でゲーム感覚で英語の瞬発力を鍛えられるPC向け学習アプリ。英語の意味を二択のクイズ形式で答えていき、正答率が高かったり回答スピードが速いと、ゲーム内で飛行するフクロウが空高く上昇していく。ゲームが進むにつれて、回答するまでの時間が短くなっていくため瞬発力が重要になる。クイズに答えるアイテムは選択するコースの「全アイテム」「学習完了アイテム」「学習開始アイテム」から選ぶことが可能だ。利用には会員登録(無料・有料)が必要となる。


ゲーム感覚で英語の瞬発力を鍛えられる「BrainSpeed」

 iKnow! ポッドキャストは、セレゴ・ジャパンの独自技術で開発されており、知っている単語はスキップできるなど、よりiPhoneアプリに近い感覚で使うことが可能。配信するコンテンツは、iKnow!の公式コンテンツである「基礎英語」「TOEIC」「ライフスタイル英語」「ビジネス英語」で、毎週1エピソード(5アイテム)を公開していく。ポッドキャストはiTunesストアでダウンロードできる。こちらは会員登録していなくても利用可能だ。


「iKnow! ポッドキャスト」利用イメージ

 これらのサービスを無料で提供することで、幅広いユーザーにiKnow!の学習コンテンツにふれてもらい、有料サービスでは学習内容を管理しながら効率的に学べる仕組みを提供する。エリック氏はこのようなフリーミアムサービスを提供することで、より多くのユーザーにiKnow!の魅力を伝えたいと話す。

 「これまでのiKnow!では、無料トライアルを利用してそのまま有料会員になるか、有料会員にはならずに出ていくか、という2つの選択肢しかなかった。しかし、今すぐに英語を必要としないけれど興味がある人も多いはず。フリーミアムによって、無料サービスを利用した一部のユーザーが、スケールアップのために有料サービスへと移行する。そういった流れをつくっていきたい」(エリック氏)

 エリック氏は、今後もフリーミアムサービスをはじめとするさまざまなコンテンツや機能を年度内にリリースする予定だと話し、現在月間3万人の有料会員を、2013年3月末時点で約30万人(法人を含む)まで増やしたいと目標を語った。

「BrainSpeed」の利用イメージ

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