Pinterestのようなウェブサイトは、どのようにして利益を得るのだろうか。少なくとも1人のブロガーが明白な答えを発見し、それを公表した。
オンラインピンボードを提供するPinterestでは、ピンを使って写真やそのほかの画像を同サイトに掲示することで、自分が興味のあるものや「大好きなもの」を共有できる。ユーザーはそれに対して、コメントを付けたり、「Like」ボタンを押したり、自分自身のお気に入りとして再び掲示したりすることが可能だ。
これは、非常に月並みなもののように聞こえる。しかし、ブログサイトのLLSocial.comが解説しているように、アフィリエイトプログラムを運用しているEコマースサイトへのリンクを含むピンをユーザーが投稿すると、Pinterestはそのリンクに修正を加えて、アフィリエイトのトラッキングコードを追加する。LLSocial.comによれば、誰かがその画像をクリックし、アフィリエイトから実際に何かを購入すると、Pinterestは売り上げの一部を受け取る仕組みになっているという。
トラッキングコードをリンクに追加すること自体は、懸念を抱く理由にはならない。同じことをしているサイトはたくさんある。LLSocialのブロガーは、そのことではなくて、Pinterestがこの情報をユーザーに開示していないことに当惑しているようだ。
同ブロガーは、Pinterestが2つの理由から、このプログラムを実行していると考えている。1つめは新しいソーシャルネットワークとしては珍しく、初期ベータ段階から利益を発生させるためで、2つめは「目立たず、ユーザーに情報を開示しない」方法でこれを行うためだという。
LLSocialの投稿では非開示の側面を強調しており、個々のリンクにトラッキングコードを追加する修正を開示しないことで、小売業者が不利な立場に置かれると主張した。アフィリエイトプログラムを実施しているストアはこうした事実を知らない可能性がある。
同ブロガーは、「Pinterestはこの慣行の開示を法律によって義務づけられていないとしても、そして、ユーザーとの信頼関係を維持するという目的のためだけであっても、開示を行うべきだろう」と付け加えた。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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