ディー・エヌ・エー(DeNA)は2月7日、2012年3月期第3四半期(10~12月)決算を発表した。売上高は341億5300万円(前年同期比16%増)、営業利益は135億4900万円(同8%減)、経常利益は127億4300万円(同14%減)、純利益は60億8200万円(同25%減)となった。売上高では前年同期比を上回るも、前四半期で比較して減収減益となった。
ソーシャルメディア事業では、テレビCMを中心とした広告宣伝活動の結果、モバイル向けソーシャルネットワーキングサービス(SNS)「Mobage」の会員数が前年同期末比1144万人増の3592万人となった。仮想通貨「モバコイン」の消費も順調でアイテム課金が好調。ゲーム内広告と合わせて前年同期比で売り上げが伸長した。一方でアバター関連や純広告などの売り上げは減少。同事業の売上高は304億6300万円となった。
EC事業では、オークションとショッピングを展開する「ビッダーズ」や決済サービスを展開する「ペイジェント」が好調。売上高は38億2100万円となった。
今後、国内向けの戦略として、内製および協業ゲームタイトルを提供することでモバコイン消費拡大を推進する。大規模なプロモーションを展開するほか、買収した「横浜DeNAベイスターズ」とのシナジー効果を最大限に活用。30代以上のユーザーの積極的な取り込みをねらう。
一方で海外戦略としては、ゲームタイトルのラインアップを強化。国内で成功したゲームタイトルをローカライズして展開するほか、2月に設立を発表したカナダのゲームスタジオで開発を進める。韓国においても第4四半期中にプラットフォームを展開するとしている。
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