ミクシィは2月3日、2011年度第3四半期決算(2011年10~12月)を発表した。売上高は34億4700万円(前年同期比2.7%減)、営業利益は5億3500万円(同50.5%減)、経常利益は5億1700万円(同48.3%減)。予想より速いスピードでスマートフォンへのシフトが始まった結果、モバイル広告の売上高が前年同期比20.4%減の20億9100万円となった。一方で、課金の売上高は前年同期比51.5%増の10億9700万円となり、過去最高を更新した。
ミクシィでは、ソーシャルゲームのチャネルを「mixiゲーム」として、11月よりモバイル向けに、12月よりPCおよびスマートフォン向けに提供。ゲームのラインアップ拡充により、課金による売上高が増加した。
同社が掲げる「mixiタウン構想」の中心となるプラットフォーム「mixiページ」については、これまで16万ページが作成された。さらに2011年12月末にはmixiページ上で利用できるウェブアプリ「mixiページアプリ」をオープン化した。
スマートフォンについては、月間ログインユーザー(MAU)は12月で542万人と順調に増加(全体のMAUは15万人以上)。ユーザーインターフェースを改善したことで、コメントや「イイネ!」といったフィードバックが増加したという。
同日開催された決算説明会で、ミクシィ代表取締役社長の笠原健治氏は、同社の今後の取り組みについて説明した。
まずソーシャルゲーム開発者向けに広告商品を拡充するほか、スマートフォン向けに新たな広告商品を開発する。さらにマスメディアやTwitterと連携するタイアップ広告を強化。さらにリワード広告のmixiポイントプラスや個人、中小企業向け広告のmAD、ソーシャルアドといった新形態の広告商品の開発に努める。
また、mixiゲームに関しては、有力ゲームのラインアップを強化するほか、ソーシャルゲーム開発者向け広告によってユーザーの導線を強化する。また決済手段についても強化していく。
さらに、ディー・エヌ・エー(DeNA)とともにソーシャルコマース事業を展開する。具体的な仕様などは「また機会を設ける」(笠原氏)とのこと。このほか、新生活シーズンに向けた特集コンテンツなども予定する。
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