[ウェブサービスレビュー]マルチプラットフォーム対応のタスク管理サービス「Wunderlist」

6 Wunderkinder GmbH
内容:「Wunderlist」は、多彩なプラットフォームに対応したタスク管理サービスだ。アプリも含めてすべて無料で利用できるなど、コストパフォーマンスに優れているのが大きな魅力だ。

 「Wunderlist」は、多彩なプラットフォームに対応したタスク管理サービスだ。日常のタスクを複数のリストに分けて登録し、期限やスターマークをつけて優先順位の高いものから呼び出し、効率的に処理することができる。

 サービスの大きな特徴は、ウェブ版のほかにiPhoneやAndroid向けアプリ、さらにWindowsやMac用のクライアントが用意されており、それぞれの環境からシームレスにアクセスできることだ。多くのタスク管理サービスは、スマートフォンなどの新しいプラットフォームに後付けで対応したことで操作性がちぐはぐだったり、iPhoneには対応するがAndroidには未対応といった具合に特定のプラットフォームへの対応が遅れている場合がある。

  • 「Wunderlist」のトップページ。下段にはさまざまなプラットフォームに対応していることが記載されている

  • ユーザー登録直後の状態。メニューのほとんどは日本語化されており、もちろん日本語での入力も可能

  • グレー基調の壁紙に変更し、リストを右側から左側に移動させた状態。左列のリストは非表示にすることもできる

 Wunderlistは後発ということもあり、これらさまざまなプラットフォームのいずれでも違和感なく利用できるよう設計されている。現時点で複数のプラットフォームを併用している人には魅力だろうし、今後プラットフォームを移行する可能性のある人にとっても、操作性が変わらず利用し続けられるというのは便利だろう。しかもこれらがすべて無料で利用できることは、ほかの有料のタスク管理サービスと比較した場合の大きなメリットだ。

 一方、タスク管理サービスとしての機能は必要最小限にとどめられている。例えばタスクの分類方法はリスト管理のみで、個々のタスクにタグやコンテクストをつけることはできない。従って複数のリストの中から特定のタグをつけられたタスクを横断的に呼び出すといった使い方には対応していない。また繰り返し設定は行えないので、基本的には単発タスクを日々片付けていくためのツールという位置づけになる。

 もっとも、「Toodledo」や「Nozbe」など高機能なタスク管理ツールからの乗り換えであればいざ知らず、通常の利用であればこれで十分という人も多いことだろう。なによりアプリも含めて無料で利用できるというのは、コストパフォーマンス的には魅力的に映るはずだ。

  • 同じ画面をiPhoneから見たところ。ウェブ版のリスト列をそのまま縮小したようなレイアウトで、シームレスに利用できる

  • 同じ画面をAndroidから見たところ。iPhone版よりはすっきりしているが、レイアウトは同じなので併用しても違和感は少ない

  • 新規タスクの追加はタスクリストの上部から行う。期限についてはカレンダーから指定する

  • 各タスクにはメモを記入することもできる。ファイルを添付するような機能はない

  • 仲間を招待してリストを共有することも可能

  • タスクは有効期限ごとに切り替えることができる。区分は今日/明日/今後7日間/あとで/期限指定なしの5つ

  • キーボードショートカットも用意されている

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