信頼性や徹底した秘密主義にこだわるAppleの姿勢は、これまでも十分に語られてきた。しかしこのほど、とりわけ手の込んだ戦術が明らかにされた。
作家のAdam Lashinsky氏は新著「Inside Apple: How America's Most Admired--and Secretive--Company Really Works」(仮訳:インサイド・アップル:米国で最も称賛され、最も秘密主義な企業の実態)の中で、Appleは新入の従業員が信頼に足る人材かどうか見極めるために、彼らを「ダミープロジェクト」に従事させると書いている。そこで認められて初めて、従業員は同社の本物のプロジェクトに配置される。
少々信じがたい話だが、Lashinsky氏が先ごろ講演したLinkedInのイベントで、聴衆の1人がマイクを手にし、Lashinsky氏の記述を裏付ける証言を行った。Appleに6年間勤務していたというこの人物は、「Appleで上級エンジニアを務める」友人の話をした。その友人は「確かに架空の製品を開発している、あるいは入社後しばらく開発したことがあり、さらに9カ月にわたって面接を受けた」という。
例のごとく、Appleはこの件に関して何もコメントしておらず、同社の秘密主義を考えると今後もコメントすることはまずないだろう。しかし米CNETでは、Appleにこの件に関する問い合わせだけは行っている。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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