この辺りで美味しいお店知ってませんか?――普段何気なく交わされるこんな会話をきっかけに、また1つ新しい「お店探し」のサービスが立ち上がった。ブレイドは1月30日、無料のiPhone向けグルメガイドアプリ「foodstoQ(フードストック)」の提供を発表した。
ユーザーが行った飲食店や行きたい飲食店をログとしてストックし、自分に合ったお店を見つけようとする「Retty」や、友人の撮影した料理の写真を通じて行きたいお店を探そうという「miil」「SnapDish」など、ソーシャルグラフを活用した新しいグルメガイドサービスが成長しつつある。foodstoQはそこに「ソーシャルQ&A」という方法で参戦する。
サービスは至ってシンプルだ。ユーザーは行きたい飲食店のエリアとジャンル、用途といった条件を設定し、foodstoQ上の友人に質問する。FacebookやTwitterと連携しており、両サービスの友人をfoodstoQでも友人にすることが可能。質問はタイムライン上に表示されるので、質問に回答したいユーザーはfoodstoQ内で店舗情報を検索して紹介できる。店舗情報は、「My List」として保存もできる。
Q&Aという仕組みを導入する以上、いかに友人が回答してくれるかどうかが課題となる。その点について、ブレイド代表取締役の倉橋健太氏は「友人であれば教えてくれるのではないか」と話す。電話やメールでの1対1のコミュニケーションだけでなく、ソーシャルメディアを通じた1対多のコミュニケーションが生まれつつある今だからこそ、「信頼できる友人に聞くという行為が自然になった」と、倉橋氏は期待を寄せる。
ブレイドのメンバーは、倉橋氏を含めて現在4名。そのうち3名は元楽天という経歴を持つ。彼らが今検討しているのは、ユーザーの動向を分析し、店舗に提供することで手数料を取る店舗課金のビジネスモデル。買い手へのアプローチや分析など「ネットショップで当たり前になっているモデルを飲食店などリアルの店舗にも活用したい」(倉橋氏)と、これまでの経験を活かしたものにするつもりだ。
「僕が知ってる情報は友達がした経験のほんの一部。それらを可視化して共有することでまた友人が情報を提供してくれる、そんな環境を作りたい」と語る倉橋氏。今後は、3月中にもAndroid版アプリを提供するほか、ウェブでの閲覧にも対応する予定だ。
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