jig.jpは1月23日、Android向けのソーシャルコミュニケーションアプリ「jigloco(ジグロコ)」ベータ版を公開した。
jiglocoは、GPSを利用してFacebook上の友達と現在位置を共有したり、あいさつのような気軽なコミュニケーションをしたりできる常駐型のAndroid向けアプリ。利用は無料だが、Facebookのアカウントが必要となる。
jiglocoを起動すると、ユーザーとそのFacebook上の友人の現在位置を地図上にマッピングして表示する。友人が近くにいたり、すれ違ったりした際や、友人同士が集まっている際は、ユーザーに通知してくれる。
ユーザーは、自身のステータスを短いテキストで紹介する「つぶやきあいさつ」や、自分が忙しいのか、暇なのかという「ひま度」を表示可能。また、マップ上の友人には、定型文やフリーテキストであいさつなどを送信できるため、近場に暇な友人を見つけて遊びに誘うといった使い方もできる。
マップ上に指で輪を描き、その輪で囲った友人に一斉にあいさつを送ることもできる。あいさつの定型文は、時間帯に合わせて最適なものを複数表示する。友人からあいさつされた際も、その内容によって返信用の定型文に最適なものを複数表示する。たとえば夜にあいさつを送る際は「飲みに行きませんか」という定型文が表示され、これに対する返信用の定型文には「飲みに行きましょう」「まだ仕事中です」といったものが表示されるという具合だ。
「何曜日にどの友人と会った」というデータは、過去3週間分をアプリ内で保持する。この情報をもとに、その日に出会いそうな友人を「フレンド予報」として通知する。ただしjiglocoのサーバ上には、最新の現在位置情報以外は保持しない。
そのほか、現在位置を伝えたくないユーザーに対して情報を表示しない「ブロック機能」や、位置情報を公開する曜日や時間帯を設定する「隠れモード」なども用意する。
jig.jpでは、2011年9月末より同社の開発拠点である福井県限定にてクローズドベータ版を公開してきた。福井県で開催された音楽イベントでは、キャラクターにAndroid端末を持たせ、jiglocoを使って探すといった使い方もなされたという。
サービスで実現したいのは、「友人との偶然の出会い」の可能性を高めることだという。位置情報を使ったチェックインサービスの多くは、ユーザーが自らチェックインしないといけないため、友人と同じ時間に同じ場所にいても、それを知るタイミングがずれてしまうことがある。jiglocoでは同じ位置にいれば自動的にアプリが通知してくれるため、これまでのサービスに比べて出会える確率も高まるとしている。マネタイズについては、ユーザーを集め次第検討していく。
課題になるのはGPSを利用し、常駐するアプリであるがゆえの電池消費だ。jig.jpでは、「通信は10分に1回をデフォルトとしたが、可能な限り調整はしている」(同社)という。今後はユーザーの反応を見て機能を追加、改善するほか、iPhoneアプリでのリリースも検討する。
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