元TechCrunch記者のSarah Lacy氏は米国時間1月16日、シリコンバレーなどで創設されるすべての新興企業について報じることを目指す「PandoDaily」というテクノロジニュースサイトを開設した。
15年以上にわたってテクノロジを取り扱ってきたLacy氏は2011年11月にTechCrunchを辞めた理由について、AOLによるTechCrunch買収が同サイトのコンテンツに影響を及ぼしていたからだと述べている。
Lacy氏は「Why I Started PandoDaily(私がPandoDailyを立ち上げた理由)」と題された声明を執筆して、同ニュースサイト上に掲載した。同氏はその中で、目指しているのはPandoDailyを売却することではないと述べた。Lacy氏は、「自分にとって、売却は成功ではない。結果的に売却することになったとしたら、それは私が何らかの失敗を犯したということだ。自分にとっての成功とは、キャリアを終えるまで、毎朝目覚めたら、このブログで新興企業について執筆することである」と書いた。
GigaOMによると、Lacy氏はPandoDailyを開設するために、多数の出資者から計250万ドルを調達したという。出資者にはMarc Andreessen氏、Peter Thiel氏、Tony Hseih氏(Zappos)、Zach Nelson氏(NetSuite)、Andrew Anker氏、Chris Dixon氏(Founder Collective)、Saul Klein氏(Index Ventures)、Josh Kopelman氏(First Round Capital)、Jeff Jordan氏(OpenTableの元最高経営責任者(CEO))、Matt Cohler氏(元Facebook、Benchmark Capital)の名前が挙げられている。また、CrunchFund、Greylock Discovery Fund、Accel's Seed Fund、Menlo Ventures Talent Fund、Lerer Ventures、SV Angel、Ooga Labsからはシードファンドを調達した。
Lacy氏は、資金を使用して新興企業を報じることは利害の衝突と見なされる可能性があるが、それが問題になることはないと強調している。「彼らは既に小切手を切っており、彼らがそのお金を取り戻せるというわけではない。いずれにせよ、われわれはすべてを開示するつもりだ」(Lacy氏)
さらにLacy氏は自分自身、そしてTechCrunchの元同僚であるMichael Arrington氏やM.G. Seigler氏、Paul Carr氏、そして元SlateのコラムニストFarhad Manjoo氏を含む執筆陣が新興企業に投資することはないと約束した。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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