iPad/iPhoneで高画質の地デジ放送が見られる「デジタルTVチューナー」 - (page 2)

  • 背面。端子類はシンプルでわかりやすい。外部ディスプレイやスピーカへの出力には対応しない

 細かい挙動についてだが、視聴中にiPad/iPhoneをロックしてもそのまま受信を続けており、ロックを解除するとすぐさま視聴を再開できる。音量もオンスクリーンおよび本体ボタンのいずれでも調整できるので、さながらテレビ専用機のように使えてしまう。Dockケーブルで充電しながらの視聴もできるので、iPad2を購入して初代iPadの使い道がなくなった人にとっては、本製品を用いてテレビ専用機として活用するのも、よい方法だと言えるだろう。

  • 視聴にあたり、App Storeから専用アプリ「デジタルTV」をインストールしておく

  • 起動画面。ソフトバンクブランドで販売されているが、機器はピクセラ製であることが分かる

  • 起動時に接続設定画面が表示されるので、取扱説明書を読まなくてもこれだけで設定が行える。ちなみにPCも不要だ

  • 通信にあたっては家庭内で利用している無線LANアクセスポイントのSSIDではなく、機器にプリセットされている専用のSSIDを入力する。なお利用中に視聴できなくなった場合は、なにかの拍子に無線LAN接続が切れ、別のSSIDにつながってしまったことが原因である場合が多い

 もっとも、家庭内での使用に限定した機器であることは、よく理解しておいたほうがいいだろう。ワンセグと違って屋外利用は想定しておらず、また「VULKANO FLOW」や「Slingbox」のようにルータを超えての視聴もできない。また録画機能を持たないことも要注意だ。こうしたポイントを把握せずに「iPadで高画質の地デジが見られる」というセールスポイントだけに注目して飛びつくと、使い方が自分に合わなかった、ということになりかねない。

 もうひとつ、ネックになるのは価格だろう。1万5800円という実売価格は、実際に使ってみるとけっして高額とは思わないものの、昨今のスマホやタブレットの価格低下を考えると、もう一声、という気がしなくもない。同一用途ではないもののApple TVが1万円を切っていることを考えると、どうしても躊躇してしまう。

 ともあれ、高画質のテレビ放送が手軽に観られるようになる点においては他の機器を圧倒しており、iPad/iPhoneの使い道をさらに広げてくれる、画期的な機器であることは間違いない。こうした用途に魅力を感じる人は、チェックしてみることをおすすめしたい。

  • SSIDとパスワードの入力が完了するとスキャンが開始され、接続が完了する。ちなみに2台以上の同時接続は行えない(先に接続したほうに優先権がある)

  • つづいてチャンネルのスキャンを行う。このあたりの手順はワンセグとよく似ている。完了後にチャンネルをタップすればテレビ放送の画面が表示される

  • 通常の放送画面。iPadの画面が4:3比率なので、上下に黒帯ができるのがネック

  • 画面をタップすると上部に番組タイトルや経過時間などの情報、下部に音量調整のスライダが表示される

  • チャンネルを切り替えるには、タップして表示されるプルダウンの中から選択する

  • 左右フリックでもチャンネル切り替えが可能。上下フリックでは地デジ/BS/CS放送の切り替えが可能

  • タイトルをダブルタップするとさらに詳細情報が表示される

  • 画面を縦向きにするとブラウザとの2画面表示が可能なので、そこで番組表をチェックすることはできる

  • 設定画面。字幕も表示できるが、デフォルトではオフになっている。データ放送には非対応

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