「SoftBank SELECTION TVチューナー for iPhone/iPad/スマートフォン」は、iPhoneやAndroidなどのスマートフォンで利用できるワンセグチューナだ。
ワンセグ機能のないスマートフォンでテレビ放送を観るためには、いくつかの方法がある。バッファローのワンセグチューナ「ちょいテレi」のようにiPhone本体に直結する製品を用いる方法もあるし、「Slingbox」や「VULKANO FLOW」のように家庭内のチューナ機器から地デジなどの映像を転送する方法もある。本製品はこれらの製品とまた異なり、単体でワンセグ放送を受信したうえで無線LAN経由でスマートフォンに転送するという、いわばアクセスポイントのような機能を果たすのが特長だ。
iPhoneと組み合わせた場合の使い方を見ていこう。まず最初に、ワンセグが受信できる場所に本製品を設置。つづいて本製品にセットされているSSIDをiPhoneに入力し、1対1で通信ができるようにする。そのうえで専用アプリ「TVチューナ」を起動すると、番組が表示できるというものだ。
ワンセグとしての機能は一般的で、起動すると番組表が表示され、タップすることで視聴が行える。画面を横向きにすると全画面、縦向きにすると字幕が下部に表示される。録画機能も備えており、画面をタップすると現れる録画ボタンを押すと本体内に番組を録画できる。データ通信には対応しないが、この手の製品が有する機能としては一般的だろう。ただ、チャンネル切替がフリック操作による順送り/逆送りに対応せず、いったんメニューを表示しなくてはいけないのが、やや面倒に感じた。
バッテリはUSBで充電する。電池の持ちについては、Phone 4Sで連続視聴したところ、公称値の3時間を超える4時間17分の視聴が行えた。電波が途切れない安定した環境での視聴だったため、実際にはこれよりも短くなる可能性があるが、実用上の問題はないだろう。ちなみにUSBケーブルで充電しながらの受信にも対応している。
アンテナ感度はいくぶん弱めに感じられたが、本体ごと持って移動しなくてはいけないワンセグ機器とは違い、本製品だけを受信状況のよい窓際などに設置できるので、運用方法でカバーできる。本体にケーブルや機器を接続せずにワンセグを視聴したいという人に、スマートな視聴手段を提供する機器としておすすめできる。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス