ここ数年、続々とウェブサービスがリリースされているが、近頃はまったく新しいサービスというより、既存のサービスがスマートフォン対応も含めて機能を強化したり、インターフェースを刷新するケースが目立ちつつある。スマートフォンが普及しマルチプラットフォームが当たり前になったことで、それらに対応できないサービスはひっそりと姿を消すなど、徐々に淘汰が進みつつある印象だ。
本稿では、本誌連載「ウェブサービスレビュー」で2011年に紹介したサービスを中心に、計10個のサービスを独断と偏見でセレクトして紹介する。リニューアルで使いやすくなった定番のサービスから、スマートフォン対応アプリで注目を集めるようになったサービス、そして2011年に新たに登場した有望株まで、内容はさまざま。まだ使ったことがないサービスがあれば、新たな年のスタートにあたってぜひ試してみてほしい。
「Yahoo!ボックス」は、Dropboxライクなファイル同期機能を持つ国産のオンラインストレージサービス。無料版では5Gバイト、Yahoo!プレミアム会員は50Gバイトまでの大容量を利用でき、PC間のファイル同期のほか、スマートフォンからの参照やアップロード、共有メンバーとのやり取りが可能。音楽ファイルのストリーミング再生にも対応している。
「Catch」は、テキストや画像、音声などさまざまなデータをオンラインに保存し、必要な時に呼び出して使えるようにするクリッピングサービス。ブックマークレットを使えばウェブページをそのまま取り込めるほか、ブラウザ上でページを開いて直接テキストを記入することもできる。iPhone/Android向けのメモアプリ「Catch Notes」も用意されている。
「Cacoo」は、フローチャートや機器構成図、ワイヤフレームやUMLをオンラインで作成できるサービス。目的ごとに多数の図形やアイコンが用意されているので、Visioのような専用ソフトを使わなくとも、ドラッグ&ドロップでさまざまな作図を簡単に行える。ExcelやPowerPointにはない周辺機器のアイコンやワイヤフレームのパーツ類も充実している。
「みんなでガント.com」は、オンラインでガントチャートを作成、共有できるサービス。プロジェクトを作成したのち、個々のタスクに対して開始日と終了日を記入し、進捗率の記入などが行える。サブタスクも記入できるほか、複数メンバーで共有してコメントをつけることも可能。xmlによるエクスポートにも対応している。
「Streamfile」は、ストリーミングに対応したファイル転送サービス。ファイルのアップロード完了を待たずにアップロードされた箇所からダウンロードを始めることができるので、ファイルの受け渡し時間を大幅に削減できる。アカウントなしではファイルサイズの上限が150Mバイト、アカウントを登録すると上限300Mバイトまで利用できる。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス